#198 上司に意見を述べる時の表現|フランス語のビジネスフレーズ

職場では、上司の指示や提案に対して意見を求められる場面や、自分から改善案を伝える機会も多くあります。
上司に対して意見を述べる場合、率直に自分の考えを伝えつつ、丁寧さや配慮のある言い方をすることで円滑なコミュニケーションが保たれます。
ここでは、そういった場面で役立つフランス語表現を、文法ポイントを交えながら解説します。
会話例

Excusez-moi, puis-je vous faire part d’une idée concernant le projet ?
(すみません、プロジェクトについて提案をお伝えしてもよろしいでしょうか?)

Bien sûr, je vous écoute.
(もちろんです。どうぞ)

À mon avis, nous pourrions simplifier la présentation pour la rendre plus claire.
(私の考えでは、プレゼンの内容を簡潔にすることで、より分かりやすくできると思います)

C’est intéressant. Que proposez-vous concrètement ?
(なるほど。具体的にはどのような案ですか?)

Je suggère de réduire le nombre de diapositives et de mettre en avant les points essentiels.
(スライドの枚数を減らし、重要なポイントを強調することを提案します)

D’accord, c’est une bonne idée. Nous pouvons essayer cette approche.
(分かりました。良い案ですね。その方向で進めてみましょう)

Merci de votre écoute.
(お聞きいただきありがとうございます)
1. 意見を述べる前に許可を求める
上司に意見を述べる際はいきなり本題に入るのではなく、まず「発言してよいか」を確認し、相手への配慮を示します。
- Puis-je vous faire part d’une idée concernant le projet ?
(プロジェクトについて提案をお伝えしてもよろしいでしょうか?)
“Puis-je + 不定詞 … ?”(〜してもよろしいでしょうか?)は、pouvoir(〜できる)の直説法現在を使った倒置疑問文です。pouvoir は平叙文では “je peux” と表しますが、倒置形になると “Puis-je” に変化します。
そして、“faire part de + 名詞” で「〜を伝える/共有する」になります。
- faire part de mon avis
(自分の意見を共有する) - faire part d’une suggestion
(提案を伝える) - faire part de mes remarques
(所感を伝える)
part は「取り分」や「一部」の意味を持つ名詞で、“faire part de …” で「…の一部を(相手に)分ける」→「共有する」というイメージになります。
2. 意見を控えめに伝える
意見を述べる際に断定的な言い方をすると、少し強引な印象を与えることがあります。そのため、次のような表現がよく使われます。
- À mon avis, nous pourrions simplifier la présentation pour la rendre plus claire.
(私の考えでは、プレゼンの内容を簡潔にすることで、より分かりやすくできると思います)
“À mon avis” で「私の考えでは」となり、“À + 名詞” で「~の観点では/~によれば」という意味になります。ここでは「私個人の意見」と明示することで、断定や命令にならず、相手の判断を尊重する形になります。
また、“nous pourrions 〜” では、pouvoir の条件法現在 pourrions が使われています。
直訳だと「私たちは~できるだろう」ですが、条件法現在はビジネスの文脈では「~してもよいのでは」「~するのも一案です」という、控えめな提案・可能性の提示になります。
- nous devrions 〜
(~すべきかもしれません) - nous aimerions 〜
(~したいのですが) - il serait 〜
(~だと良いです)
そして後半の“pour la rendre plus claire”(それをより明確にするために)では、“pour + 不定詞”(~するために)で「目的」を添えて説得力を上げています。
- … pour gagner du temps.
(時間を節約するために) - … pour éviter toute confusion.
(混乱を避けるために) - … pour clarifier les points essentiels.
(要点を明確にするために)
3. 具体的な提案を述べる
意見を伝える場合は現状の反対だけで終わらせず、具体的な改善案を一緒に提示することで建設的な話し合いができます。
- Je suggère de réduire le nombre de diapositives et de mettre en avant les points essentiels.
(スライドの枚数を減らし、重要なポイントを強調することを提案します)
“Je suggère de + 不定詞” は「〜することを提案する」という構文で、控えめに意見を提示する際によく使われます。
- Je suggère de + 不定詞
→ 提案として控えめに示す言い方 - Je propose de + 不定詞
(〜することを提案します)
→ 具体的な案として提示する - Je recommande de + 不定詞
(〜することを勧めます)
→ 助言・推奨のニュアンスが強く、ややフォーマル
この型を意識することで、提案の内容をわかりやすく表せます。
また、“mettre en avant + 名詞” で「〜を強調する/目立たせる」という意味になります。
- mettre en avant les points essentiels
(重要なポイントを強調すること)
→ 〜を前に置く=強調する
このように動詞 mettre(置く)と “en avant”(前に)を組み合わせて、「前に置く」→「目立たせる・強調する」というニュアンスになります。
まとめ
- Puis-je vous faire part d’une idée ?
→ 意見を述べる前に許可を求める丁寧な表現。 - À mon avis, nous pourrions ~
→ 個人的な意見として柔らかく提案する言い方。 - Je suggère de ~
→ 具体的な改善案を提示する際に使える表現。




