#272 仕事の引き継ぎをお願いする|フランス語のビジネスフレーズ

急な出張や休暇、担当変更などによって、自分の業務を同僚やチームメンバーに引き継ぐ必要が出てくることがあります。
その場合、相手に負担をかけないように事情を説明し、必要な情報を整理して伝えることが大切です。
そこで今回は、仕事の引き継ぎをお願いする場面で役立つフランス語表現を解説していきます。
会話例

Excusez-moi, je serai absent la semaine prochaine pour un déplacement professionnel.
(すみません、来週は出張のため不在になります)

D’accord. Y a-t-il quelque chose que je puisse faire pour vous ?
(わかりました。お手伝いできることはありますか?)

Est-ce que vous pourriez reprendre ce dossier pendant mon absence ?
(不在中、この案件を引き継いでいただけますか?)

Oui, bien sûr. Y a-t-il quelque chose de particulier à savoir ?
(はい、もちろんです。何か特に注意することはありますか?)

Oui, il faut répondre au client avant jeudi.
(はい、木曜日までにクライアントへの返信が必要です)

Parfait, merci de me prévenir à l’avance.
(わかりました。事前に知らせてくれてありがとうございます)
1. 最初に事情を説明する
仕事の引き継ぎをお願いする前に、まずは事情を説明すると相手も状況を理解しやすくなります。
- Je serai absent la semaine prochaine pour un déplacement professionnel.
(来週は出張のため不在になります)
serai は動詞 être の単純未来形で、je serai absent で「私は不在になります」という意味を表します。
現在形の je suis が「私は〜です」という現在の状態を表すのに対し、単純未来形の je serai は「これから〜になります」「〜の状態になる予定です」といった未来の状態を表します。
なお、absent(不在の)は形容詞なので、主語の性・数に合わせて absent / absente に形が変わる点にも注意しましょう。
また、la semaine prochaine は「来週」、pour un déplacement professionnel は「業務上の移動のため」「出張のため」という意味です。ここでの pour は、「〜が理由で」「〜の都合で」といった事情・目的を表す前置詞として使われています。
- Je serai en congé la semaine prochaine.
(来週は休暇を取ります) - Je ne serai pas disponible vendredi.
(金曜日は対応できません) - Je serai absent quelques jours pour des raisons professionnelles.
(仕事の都合で数日不在になります)
2. 引き継ぎをお願いする
本題となるのが、業務の引き継ぎをお願いする表現です。
- Est-ce que vous pourriez reprendre ce dossier pendant mon absence ?
(不在中、この案件を引き継いでいただけますか?)
pourriez は、動詞 pouvoir(〜できる)の条件法現在です。文頭に Est-ce que を付けることで、Est-ce que vous pourriez ~ ?(〜していただけますか?)と疑問文になります。
フランス語の条件法は、「もし可能であれば」という含みを持たせることができるため、相手に依頼する場面でよく使われます。
また、reprendre ce dossier は、仕事の文脈では「この案件を引き継ぐ」「この担当業務を引き受ける」という意味になります。
dossier は「書類」という意味の名詞ですが、ここでは「案件・担当業務・プロジェクト」という意味で使われています。
- Pourriez-vous reprendre ce dossier pendant mon absence ?
(不在中、この案件を引き継いでいただけますか?) - Est-ce que vous pourriez vous occuper de ce dossier ?
(この案件を担当していただけますか?)
3. 重要事項を共有する
引き継ぎでは、締切・顧客対応・優先事項などの重要情報を共有することが大切です。
- Il faut répondre au client avant jeudi.
(木曜日までにクライアントへの返信が必要です)
“Il faut + 不定詞” は「〜する必要がある」「〜しなければならない」を表す構文です。
Il faut は主語(誰がやるか)を明確にせず、「やるべきこと」そのものに焦点を当てて伝えることができます。そのため、担当者が変わる引き継ぎの場面でも使いやすい表現です。
répondre は「返信する」「答える」という意味の動詞で、「〜に返信する」と言う場合は “répondre à + 人/物” の形を使います。ここでは “à + le” が縮約して、répondre au client(クライアントに返信する)となります。
さらに、「木曜日より前に」「木曜日までに」という意味の avant jeudi により、返信の期限を明確にしています。
- Il faut envoyer le rapport avant vendredi.
(金曜日までに報告書を送る必要があります) - Nous devons répondre au client aujourd’hui.
(今日中にクライアントへ返信しなければなりません)
まとめ
- Je serai absent(e) ~
→ 単純未来形を用いて不在予定を伝える。 - Est-ce que vous pourriez reprendre ce dossier ?
→ Est-ce que vous pourriez 〜?で引き継ぎを丁寧に依頼する。 - Il faut répondre au client avant jeudi
→ “Il faut + 不定詞” で締切や重要事項を共有する。




