#107 部屋の不具合を管理人に伝える時の表現|フランス語の生活フレーズ

アパート暮らしや長期滞在中には、「暖房が動かない」「水が出ない」「電気がつかない」など、部屋の設備にトラブルが起きることがよくあります。
こうした不具合をフランス語で管理人やオーナーに伝えるには、状況の整理 → 不具合の説明 → 対応依頼 → 時間調整の順番で話すとスムーズです。
今回は、部屋の不具合が起きた時に使えるフランス語表現について、その使い方と注意点を解説します。
会話例

Excusez-moi. J’ai un petit problème dans mon appartement.
(すみません、部屋で少し問題がありまして)

Quel est le problème exactement ?
(具体的にどんな問題でしょうか?)

Le chauffage ne fonctionne plus depuis ce matin.
(今朝から暖房が動かなくなっています)

D’accord. Avez-vous déjà vérifié le thermostat ?
(わかりました。温度調整のスイッチは確認されましたか?)

Oui, j’ai vérifié, mais rien ne change. Pourriez-vous passer voir quand vous aurez un moment ?
(はい、確認しましたが変わりません。お時間のある時に見に来ていただけますか?)

Bien sûr. Je peux passer vers 17 heures, si cela vous convient.
(もちろんです。17時頃なら伺えますが、ご都合はいかがですか?)

Merci beaucoup. Je serai là.
(ありがとうございます。その時間にお待ちしています)
1. 不具合の存在を伝える
最初のフレーズでは、問題が起きたことを適切に伝えるのがポイントです。
- J’ai un petit problème dans mon appartement.
(部屋で少し問題があります)
“un petit problème” は、直訳すると「小さな問題」という意味です。
“un petit 〜”という表現を使うことで「ちょっとしたことですが……」という、相手に負担をかけないよう配慮を含む言い方になります。
一方でより緊急性が高い場合は、はっきりと伝えた方が効果的です。
- J’ai un problème assez urgent.
(緊急の問題があります)
水漏れや停電など、即対応が必要なときに使用しましょう。
2. 不具合の内容を具体的に説明する
管理人はどの設備を動かないのかを知る必要があります。
そのため、“機器名 + ne fonctionne plus / ne marche plus” の形で機器の不具合を表します。
- Le chauffage ne fonctionne plus.
(暖房が動きません) - La douche ne marche plus.
(シャワーが出ません)
fonctionner は機械・設備が「機能する」、marcher は「動く」「正常に作動する」という意味の動詞です。
どちらでもOKですが、fonctionner の方がややフォーマルなニュアンスです。
3. 対応を依頼する
状況を説明したあとは、相手の負担にならない言い方で依頼すると印象が良くなります。
- Pourriez-vous passer voir quand vous aurez un moment ?
(お時間のある時に見に来ていただけますか?)
“Pourriez-vous〜?” は「〜していただけますか?」という丁寧な依頼表現です。
さらに “quand vous aurez un moment”(お時間がある時に)という表現を添えることで、相手の都合を優先する言い方となります。
また、他の言い方もできます。
- Est-ce que vous pourriez vérifier ?
(確認していただけますか?) - J’aimerais que quelqu’un passe jeter un œil.
(どなたかに一度見に来てもらいたいのですが)
“jeter un œil” は「ちょっと状況を見る」というカジュアルな意味合いの慣用句です。
4. 訪問時間の調整をする
管理人から訪問の提案をされた場合、お互いに都合に合うかどうかを確認する必要があります。
- Je peux passer vers 17 heures, si cela vous convient.
(17時頃なら伺えますが、ご都合はいかがですか?)
“si cela vous convient” は「その時間で問題なければ」と、相手に予定確認を促す丁寧な言い回しです。
そして、提案された時間帯に合意する場合、次のように言います。
- Merci beaucoup. Je serai là.
(ありがとうございます。その時間にお待ちしています)
反対に、都合が悪い場合は、以下のように伝えます。
- Ce serait possible un peu plus tôt ?
(もう少し早くは可能ですか?) - Je ne serai pas à la maison à cette heure-là.
(その時間は家にいません)
まとめ
- J’ai un petit problème dans mon appartement.
→ 不具合の存在を伝える基本表現。 - Le chauffage / la douche / la lumière ne fonctionne plus.
→ 故障の具体的内容を説明する際に便利。 - Pourriez-vous passer voir quand vous aurez un moment ?
→ 管理人へ負担をかけずに丁寧に依頼する言い方。 - Est-ce que c’est possible vers ~ ?
→ 訪問時間の調整に使える便利表現。




