#280 タクシーで近道をお願いする|フランス語の生活フレーズ

タクシーを利用する際、時間に余裕がない時や渋滞を避けたい時には、近道をお願いすることがあります。
運転手に近道を通ってくれるよう頼む場合、相手に配慮しながらお願いするのがポイントです。
そこで今回は、実際の場面を想定した会話例に従って、タクシーで近道をお願いする際に使えるフランス語表現を解説します。
会話例

Bonjour. Pourriez-vous m’emmener à la gare, s’il vous plaît ?
(こんにちは。駅までお願いできますか?)

Bien sûr. Montez, s’il vous plaît.
(もちろんです。どうぞお乗りください)

Si possible, pourriez-vous prendre le chemin le plus rapide ?
(もし可能なら、一番早い道を通っていただけますか?)

Oui, je vais éviter les rues les plus encombrées.
(はい、混雑している道を避けますね)

Merci beaucoup. Pensez-vous qu’on arrivera dans moins de vingt minutes ?
(ありがとうございます。20分以内に着けそうですか?)

Oui, s’il n’y a pas trop de circulation, ça devrait aller.
(はい、渋滞がなければ大丈夫です)
1. まずは目的地を伝える
タクシーに乗車したら、最初に目的地を伝えます。
- Pourriez-vous m’emmener à la gare, s’il vous plaît ?
(駅までお願いできますか?)
Pourriez-vous ~ ? は、動詞 pouvoir(できる)の条件法現在を使った表現です。「〜していただけますか?」という丁寧な依頼として使われます。
条件法を使うことで、直接的に命令するのではなく、少し距離を置いた柔らかい聞き方になります。
次に、m’emmener は、me emmener が母音の前で省略(エリジオン)された形です。me は「私を」、emmener は「連れて行く」という動詞で、m’emmener で「私を連れて行く」という意味になります。
また、à la gare で「駅へ」と目的地を示します。ここでの à は、「〜へ」「〜に」という方向や目的地を表す前置詞です。
- Pourriez-vous m’emmener à l’hôtel ?
(ホテルまでお願いできますか?) - Pourriez-vous m’emmener à l’aéroport ?
(空港までお願いできますか?)
2. 近道をお願いする
時間がない時や急いでいる場合は、次のようにして近道をお願いします。
- Si possible, pourriez-vous prendre le chemin le plus rapide ?
(もし可能なら、一番早い道を通っていただけますか?)
文頭の Si possible は「可能であれば」という、依頼を柔らかくするクッション表現として使われます。
そして「近道」を意味する表現として、ここでは le chemin le plus rapide(最も早く到着できる道)という、「最短時間で到着できるルート」を表す最上級表現を使っています。
なお、フランス語では、比較級は “plus + 形容詞”、最上級は “le plus + 形容詞” の形で表します。
- 基本形:rapide(速い)
- 比較級:plus rapide(より速い)
- 最上級:le plus rapide(最も速い)
また、「近道・ショートカット」を意味する名詞 raccourci もよく使われ、prendre un raccourci で「近道をする」という意味になります。
- Pouvez-vous prendre un raccourci ?
(近道を使っていただけますか?) - Y a-t-il un chemin plus rapide ?
(もっと早い道はありますか?)
3. 到着時間を確認する
急いでいる場合は、近道をお願いするだけでなく、到着時間の目安も確認しておくと安心です。
- Pensez-vous qu’on arrivera dans moins de vingt minutes ?
(20分以内に着けそうですか?)
Pensez-vous que ~ ? は、「あなたは〜と思いますか?」と相手の見込みや判断を尋ねる表現です。
qu’on は “que + on” が縮約した形です。on は不定代名詞で、ここでは「私たち(乗客と運転手を含む)」という意味で使われます。なお、on は文法的には3人称単数として扱う点に注意しましょう。
そして、arrivera は、動詞 arriver(到着する)の直接法単純未来・3人称単数形です。
単純未来形は、これから起こることについて、話し手が現実的な予測や見通しを述べる時によく使われます。そのため、今回の文は「実際に20分以内に着ける見込みがあるか」と、より正確な予測を尋ねるニュアンスとなります。
また、dans moins de ~ で「〜以内に到着する」という到着時点を表します。dans moins de vingt minutes(20分以内)のように、時間の上限をはっきり伝えたい場面で便利な表現です。
- Combien de temps cela prendra ?
(どのくらい時間がかかりますか?) - Est-ce qu’on arrivera avant midi ?
(正午前に着きますか?) - Pensez-vous qu’on arrivera à temps ?
(時間に間に合いそうですか?)
まとめ
- Pourriez-vous m’emmener à ~ ?
→ タクシー乗車後に目的地を伝える。 - Si possible, pourriez-vous prendre le chemin le plus rapide ?
→ 近道をお願いする際の言い方。 - Pensez-vous qu’on arrivera ~ ?
→ 直接法単純未来で到着時間の見通しを確認する。




