#270 依頼内容の詳細を確認する|フランス語のビジネスフレーズ

仕事を進めるうえで、依頼内容に疑問点があれば、その場で確認することは大切です。
相手の意図を確認することでミスや行き違いを防げるだけでなく、より良い関係を築くことができます。
そこで今回は、会話例の流れに沿って、依頼内容の詳細を確認する際に役立つフランス語表現を解説します。
会話例

Pouvez-vous préparer le rapport pour vendredi ?
(金曜日までにレポートを準備していただけますか?)

Bien sûr. Juste pour confirmer, vous souhaitez un rapport complet ou un résumé ?
(もちろんです。確認なのですが、完全版のレポートでしょうか、それとも要約版でしょうか?)

Un résumé suffira.
(要約版で大丈夫です)

D’accord. Et vous voulez que j’inclue les chiffres du mois dernier ?
(承知しました。それから、先月のデータも含めた方がよろしいでしょうか?)

Oui, ce serait préférable.
(はい、その方が望ましいです)
1. まずは確認の前置きを入れる
依頼内容の詳細を確認する際、いきなり質問から入ると、少し唐突に聞こえることがあります。
そのため、まずは「念のため確認ですが」「理解が正しければ」といった前置きを入れると、相手に配慮した言い方になります。
- Juste pour confirmer…
(確認なのですが……)
Juste pour confirmer は、「念のため確認するのですが」「確認だけさせてください」という前置きとしてよく使われる表現です。
冒頭の juste は「単に」「ちょっと」というニュアンスを加える副詞で、質問の語気を柔らかくする働きがあります。
また、“pour + 不定詞” で「〜するために」という目的を表します。そのため、pour confirmer は「確認するために」という意味になります。
この表現を入れることで、相手に対して「疑っている」のではなく、正確に理解するために確認しているという印象を与えることができます。
- Si j’ai bien compris…
(私の理解が正しければ……) - Je voudrais juste vérifier quelque chose.
(少し確認したいことがあります)
2. 依頼内容の詳細を確認する
依頼では、「何をどの程度まで行うのか」を確認することが大切です。成果物の形式などを事前に確認しておくことで、相手の期待と自分の理解のズレを防ぐことができます。
- Vous souhaitez un rapport complet ou un résumé ?
(完全版のレポートでしょうか、それとも要約版でしょうか?)
souhaiter は、「望む」「希望する」という意味の動詞です。日常会話でよく使われる vouloir(〜を望む/〜したい)よりも、丁寧で改まった響きがあります。
そのため、ビジネスなどのフォーマルな場面で相手の希望を確認する場合は、Vous voulez ~ ? よりも Vous souhaitez ~ ? の方が適しています。
また、例文では接続詞 ou(または)を用いて、un rapport complet(完全版)と un résumé(要約版)のどちらなのか、相手に選択肢を示しています。
- Vous souhaitez une version courte ou détaillée ?
(簡略版をご希望ですか、それとも詳細版がよろしいですか?) - Vous préférez un document PDF ou Word ?
(PDFとWord、どちらの書類がよろしいですか?)
このように、依頼内容を確認する際にはただ漠然と聞くよりも、「A ou B ?」の形で選択肢を出した方が相手も答えやすくなります。
3. 追加で内容を確認する
細かい条件も確認しておくことで、内容の抜け漏れを防ぐことができます。
- Vous voulez que j’inclue les chiffres du mois dernier ?
(先月のデータも含めた方がよろしいでしょうか?)
“vouloir que + 接続法” は、「〜してほしい」「〜することを望む」という意味を持つ構文です。
疑問文の形になると、「〜した方がよいですか?」「〜をご希望ですか?」のように、相手の意向を丁寧に確認する表現になります。今回の文では、相手に「先月のデータも含めた方がよいですか?」と尋ねています。
そしてフランス語では、「希望・要望」を表す文には接続法が用いられます。そのため、接続詞 que の後は、動詞 inclure(含める)の接続法現在 inclue が使われています。
- Vous voulez que j’ajoute les chiffres de cette année ?
(今年の数字も追加した方がよろしいですか?) - Vous voulez que je vous envoie le document aujourd’hui ?
(今日中に資料をお送りした方がよろしいですか?)
このように、“Vous voulez que je + 接続法” は、相手の希望や細かな条件を丁寧に確認する際に便利な構文です。
まとめ
- Juste pour confirmer…
→ 最初に前置き表現を使い、相手への配慮を示す。 - Vous souhaitez ~ ?
→ 動詞 souhaiter(望む)を使った、丁寧な確認表現。 - Vous voulez que + 接続法
→ 接続法を用いて相手の希望や意向を尋ねる。




