#18 好きな本について話す時の表現|フランス語の生活フレーズ

読書の話題は、友人や同僚とのちょっとした雑談でもよく登場します。
「最近読んだ本」「お気に入りのジャンル」「読んでみたい作品」など、本について話すことで、お互いの趣味や考え方を知るきっかけになります。
ここでは「本を読んだ」「面白かった」「ジャンルは?」といったフランス語表現を学び、会話の流れの中で自分の読書体験を紹介する方法を解説します。
会話例

Tu lis souvent des livres ?
(本はよく読むの?)

Oui, surtout des romans. Et toi ?
(うん、特に小説が多いかな。君は?)

Moi aussi. J’ai lu un roman passionnant récemment.
(私も。最近すごく面白い小説を読んだんだ)

Ah bon ? C’était quel genre ?
(そうなんだ?どんなジャンルなの?)

Un polar, avec beaucoup de suspense. Je n’ai pas pu le lâcher !
(サスペンスたっぷりの推理小説。夢中で読み続けちゃったよ!)

Tu me le prêtes après ?
(読み終わったら貸してくれる?)

Oui, d’accord.
(うん、いいよ)
1. lire の活用と、頻度を表す副詞表現
“Tu lis souvent des livres ?” という文では、動詞 lire(読む) の現在形が使われています。
“tu lis” のように主語が二人称のときは lis という形になります。
頻度を表す副詞 souvent(よく) を使うことで、「どのくらいの頻度で読むか」というニュアンスが加わっています。
- Je lis souvent le soir.
(私はよく夜に読みます) - Tu écoutes parfois de la musique classique ?
(クラシック音楽って時々聴く?)
また、副詞は原則として動詞の直後に置くのが基本です。
2. 過去の読書体験を語る表現
“J’ai lu un roman passionnant récemment.” という文は、複合過去を使って、「すでに読んだ」という経験を伝えています。
- J’ai lu un roman passionnant récemment.
(最近すごく面白い小説を読んだんだ)
動詞 lire の過去分詞は lu。助動詞 avoir を主語に合わせて活用し、“j’ai lu”(私は読んだ)となります。
passionnant は「夢中になるような」「ワクワクする」というポジティブな評価を加える形容詞です。
récemment(最近)は過去の出来事に対して使われる副詞で、文末や文頭に置かれます。
3. ジャンルを聞く表現
“C’était quel genre ?” は、ある物事の種類・ジャンルを尋ねるときに非常に便利な表現です。
- C’était quel genre ?
(どんなジャンルなの?)
C’était は、être の半過去形 était を使い「それは〜だった」という意味です。
quel genre は「どんな種類?どんなジャンル?」を表します。
4. 読書の感想を伝える口語表現:
この表現は、「あまりにも面白くて途中でやめられなかった!」というニュアンスをストレートに伝える口語表現です。
- Je n’ai pas pu le lâcher !
(夢中で読み続けちゃったよ!)
ne pas pouvoir は、「〜できなかった」を表す、可能性の否定の構文です。le lâcherは「それを手放す」という意味になります。
つまり、「それを手放すことができなかった」→「夢中で読んだ」ことを表しています。
このように、直接的な「面白かった」という言葉を使わなくても、感情や感想を生き生きと表現できるのがフランス語の特徴です。
まとめ
- Tu lis souvent des livres ?:頻度副詞を使った、自然な趣味の質問。
- J’ai lu un roman passionnant récemment.:複合過去で読書体験を伝える。
- C’était quel genre ?:ジャンルを聞くカジュアルな質問。
- Je n’ai pas pu le lâcher !:止まらないほど面白かったことを表す口語表現。




