#12 旅行の思い出を語る時の表現|フランス語の生活フレーズ

旅行から帰ってきたあとに、友人や同僚と「どこに行ったの?」「何をしてきたの?」といった会話をするのは、日常的によくあるシーンです。
こうした会話の中で、自分の体験や思い出をフランス語で自然に伝えられたら、より豊かなコミュニケーションができるようになります。
今回は旅行の行き先・誰と行ったか・何をしたかなどを表現するためのフランス語のフレーズを学んでいきます。
会話例

Tu es parti en vacances cet été ?
(この夏は休暇に出かけたの?)

Oui, je suis allé à Paris avec ma sœur.
(うん、妹と一緒にパリに行ったよ)

Super ! C’était la première fois ?
(いいね!初めてだったの?)

Non, j’y suis déjà allé une fois, mais cette fois, on est restés plus longtemps.
(いや、一度行ったことはあったけど、今回はもっと長く滞在したんだ)

Qu’est-ce que vous avez fait là-bas ?
(向こうでは何をしたの?)

On a visité la tour Eiffel, le Louvre, et on a beaucoup marché dans la ville.
(エッフェル塔やルーブルを見て、街の中をたくさん歩いたよ)
1. 複合過去の基本
旅行の話では、「○○に行った」「○○を見た」など、完了した行動を表す必要があります。そのため、フランス語では複合過去が使われます。
【複合過去】助動詞(avoir または être)+ 過去分詞
一般動詞の多くは、助動詞として avoir を使います。
一方、移動や状態の変化に関わる動詞(aller, venir, partir, rester など)では、être を使います。
さらに、助動詞に être を使う場合、主語に応じて過去分詞の性・数が変化する点も注意しましょう。
- Je suis allé → 男性
- Je suis allée → 女性
- Nous sommes allés
→男性または男女混合の複数 - Elles sont allées
→ 女性の複数
2. 中性代名詞 y の使い方
フランス語の中性代名詞 y は、「à + 場所」を置き換え、「そこへ/そこで」 という意味を指し示す代名詞です。
語順として、y は動詞の前に置きます。複合過去の場合は助動詞の前ではなく、主動詞の前に置きます。
- Je vais à Paris.
→ J’y vais.(私はそこへ行く) - Je suis allé à Paris.
→ J’y suis allé.(私はそこに行った)
3. 観光表現に使える動詞 visiter の使い方
visiter は「訪れる」「見学する」という意味の他動詞(直接目的語をとる動詞)です。
直接目的語の対象は基本的に、建物、施設、観光名所、場所となります。
注意点として、visiter の訪ねる先の対象に「人」は使えません。訪ねる先を「人」にする場合には 、「rendre visite à + 人」という表現が用いられます。
まとめ
- Je suis allé(e) à Paris.
→ 複合過去を使った表現。 - J’y suis déjà allé une fois.
→ 「そこに一度行ったことがある」という経験を語る定番表現。 - On a visité la tour Eiffel.
→ 観光の定番動詞 visiter を活用。




