タクシーに乗る時の表現|フランス語の移動会話

旅行先や出張中にタクシーを利用する場面は少なくありません。特に慣れない土地では、行きたい場所をしっかり伝えたり、料金を確認できたりするだけで安心感が大きく変わります。
フランス語でよく使われるフレーズを知っておけば、スムーズにやり取りができるはずです。
ここでは、タクシーに乗るときに使える実用的なフレーズと、その文法ポイントを具体的に解説します。
会話例

Bonjour, vous êtes libre ?
(ボンジュール, ヴ ゼットゥ リーブル?)
こんにちは、空いていますか?

Oui, montez, s’il vous plaît.
(ウィ, モンテ, シル ヴ プレ)
はい、どうぞお乗りください。

Je voudrais aller à la gare Saint-Lazare.
(ジュ ヴドレ アレ ア ラ ガール サン ラザール)
サン・ラザール駅までお願いします。

Très bien. Vous préférez quel chemin ?
(トレ ビヤン. ヴ プレフェレ ケル シュマン?)
わかりました。どの道をご希望ですか?

Comme vous voulez.
(コム ヴ ヴレ)
お任せします。

Voilà, nous sommes arrivés. Ça fait 18 euros.
(ヴォワラ, ヌ ソム ザリヴェ. サ フェ ディズィユイット ユーロ)
はい、到着しました。18ユーロです。

Tenez, voici 20 euros. Gardez la monnaie.
(トゥネ, ヴォワシ ヴァン ユーロ. ガルデ ラ モネ)
はい、20ユーロです。お釣りは取っておいてください。
会話のポイント解説
1. タクシーを捕まえるときの表現
最初に声をかけるときは “Vous êtes libre ?”(空いていますか?)が定番です。
短くて覚えやすいので、旅行者に最も使いやすい表現です。
もう少し丁寧に言うなら “Est-ce que vous êtes disponible ?”(ご利用可能ですか?)とも言えますが、実際の会話ではシンプルに “Vous êtes libre ?” で十分です。
2. 行き先の伝え方
目的地を伝えるときは 「Je voudrais aller à + 場所」 を使います。
- Je voudrais aller à l’aéroport.
(空港までお願いします) - Je voudrais aller à mon hôtel.
(ホテルまでお願いします)
voudrais は動詞 vouloir(〜したい)の条件法現在形で、丁寧な依頼表現になります。英語の “I would like to…” と同じニュアンスです。
3. 道を任せるときのフレーズ
運転手から「どの道がいいですか?」と聞かれることもあります。
その場合に便利なのが、“Comme vous voulez.”(お任せします)という表現です。
直訳すると「あなたが望むように」という意味で、相手に判断をゆだねるニュアンスがあります。旅行先で道に詳しくないときは、このフレーズを使うとスムーズです。
4. 料金の確認と支払い
目的地に到着したら、運転手から料金を伝えられます。
請求の際には、 “Ça fait 〇〇 euros.”(合計で〇〇ユーロです)という表現が使われます。こちらから尋ねたいときは “Ça fait combien ?”(いくらですか?)と聞けばOKです。
支払い時には、“Tenez, voici 〜.”(はい、どうぞ)とお金を渡すと丁寧です。
“Gardez la monnaie.”(お釣りは取っておいてください)はチップを渡す定番の表現です。フランスでは必須ではありませんが、少額を渡すと好印象です。
5. 実際の会話で役立つ単語
「駅」「空港」など観光客がよく使う場所は、フランス語名で覚えておくと安心です。
- la gare(駅)
- l’aéroport(空港)
- l’hôtel(ホテル)
行き先を紙に書いたり、スマホで見せたりして “Je voudrais aller ici.”(ここに行きたいです)と言えばさらに確実です。
まとめ
- Vous êtes libre ? :「空いていますか?」タクシーに乗るときの第一声。
- Je voudrais aller à + 場所 :行き先を丁寧に伝える表現。
- Comme vous voulez. :道順を相手に任せるときに便利。
- Ça fait combien ? / Ça fait 〇〇 euros. :料金確認と支払いの基本フレーズ。
- Gardez la monnaie. :お釣りを取っておいてほしいときの自然な言い方。