会話フレーズ

#11 最近のニュースについて話す時の表現|フランス語の生活フレーズ

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Izumi

友人や同僚との会話で、「最近こんなニュースがあったね」と世間話をするのはごく自然なことです。

フランス語でも、ニュースや時事的な話題を取り上げることで会話に深みが出て、自分の関心や考えを伝える練習にもなります。

今回は「ニュースを見た?」「最近話題になっているのは〜」など、日常会話でニュースに言及する表現を中心に学んでいきます。

会話例

A
A

Tu as entendu les dernières nouvelles ?
(最近のニュース、聞いた?)

B
B

Non, pas encore. Qu’est-ce qui s’est passé ?
(ううん、まだ。何があったの?)

A
A

Il y a eu un gros incendie dans le sud de la France.
(フランス南部で大きな火事があったんだ)

B
B

Ah bon ? C’est grave ?
(そうなの?深刻なの?)

A
A

Oui, plusieurs maisons ont été détruites. Heureusement, personne n’a été blessé.
(うん、何軒もの家が焼けたけど、幸いけが人はいなかったよ)

B
B

C’est terrible… Il faut faire attention en été.
(ひどいね…夏は気をつけないとね)

1. 疑問文の “Tu as entendu 〜?” の使い方

“Tu as entendu 〜?”(〜を聞いた?)という表現は、日常会話の導入としてよく使われる表現です。

  • Tu as entendu les dernières nouvelles ?
    (最近のニュース、聞いた?)

友人や同僚と話すときに「最近、ニュース見た?」「あの話、聞いた?」というような感覚で自然に使えます。

“Tu as entendu” は動詞 entendre(聞く)の複合過去。主語 tu(君)に対して助動詞 avoir の現在形 as、過去分詞は entendu を使います。

“les dernières nouvelles” は直訳すると「最新の知らせ」「最近のニュース」です。この場合の nouvelles は常に複数形で使われます。

関連表現
  • Tu as entendu parler de ça ?(それについて聞いた?)
  • Tu as vu les infos ?(ニュース見た?)

2. 出来事を尋ねる再帰動詞構文

この表現は、「何が起こったの?」と出来事の内容を尋ねるときの定番フレーズです。

  • Qu’est-ce qui s’est passé ?
    (何があったの?)

“Qu’est-ce qui〜” は「何が〜」という疑問構文で、主語が不特定の「何か」であるときに使います。

動詞は se passer(起こる) の複合過去形。再帰代名詞 se(三人称単数) + 助動詞 être の現在形 est + 過去分詞 passé という構造です。

関連表現
  • Il s’est passé quelque chose.(何かが起こった)
  • Tu sais ce qui s’est passé ?(何が起こったか知ってる?)

3. 過去の出来事を伝える構文

“Il y a eu”(〜があった)は、過去の出来事を客観的に述べるときに便利な構文です。

基本形 “Il y a(〜がある、〜がいる)”を、複合過去形にしたのが “Il y a eu” です。

「Il」は非人称主語、y は「そこに」を意味する中性代名詞です。そして「a eu」は 「助動詞 avoir の三人称単数形 a + avoir の過去分詞 eu」という構造となっています。

4. 受動態の構文:ont été détruites.

“〜ont été détruites.”という文は、「〜が壊された」という意味で、受動態の形になっています。

  • Plusieurs maisons ont été détruites.
    (何軒もの家が焼けたんだ)

フランス語の受動態は「être + 過去分詞」で作られ、主語の性・数に応じて過去分詞の語尾が変化します。

ont été は être の複合過去形。détruites は動詞 détruire(壊す) の過去分詞です。

関連表現
  • Les routes ont été fermées.(道路が封鎖された)
  • La porte a été ouverte.(ドアが開けられた)

5. 否定の特殊構文:Personne n’a été blessé

「personne … ne + 動詞」は「誰も〜ない」を意味する否定構文です。

  • Heureusement, personne n’a été blessé.
    (幸いけが人はいなかったよ)

“Personne n’a été blessé.”(誰もけがをしていない)のように、主語の位置に「personne ne(誰も〜ない)」が置かれるのが特徴です。

また、blessé は「けがをした」の意味の過去分詞で、ここでは n’a été blessé(けがをした人はいなかった)という表現になっています。

まとめ

  • Tu as entendu les dernières nouvelles ?
    → 「最近のニュース知ってる?」という会話のきっかけ表現。
  • Qu’est-ce qui s’est passé ?
    → 「何があったの?」と出来事を尋ねる再帰構文。
  • Il y a eu 〜
    → 「〜があった」という出来事を述べる複合過去形。
  • ont été détruites
    → 受動態の表現。「〜が壊された」のようにニュースで頻出。
  • Personne n’a été blessé.
    → 否定の再帰構文。「誰も〜なかった」の定型句。
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