#192 オンライン手続きの方法を尋ねる時の表現|フランス語の生活フレーズ

最近では各種の申請や予約、支払いなどをオンラインで行う機会が増えています。
しかし、海外のサービスや行政手続きでは、手順が分かりにくかったり、操作方法に戸惑ったりすることも少なくありません。
そのような場面では、「手続きの流れを確認する」「必要書類や条件を確認する」といった質問が重要になります。
ここでは、オンライン手続きのやり方を尋ねる際に役立つフランス語表現を解説します。
会話例

Excusez-moi, je voudrais faire la démarche en ligne, mais je ne sais pas par où commencer.
(すみません、オンラインで手続きをしたいのですが、どこから始めればよいか分からなくて)

Pas de problème. Vous devez d’abord créer un compte sur notre site.
(問題ありません。まず当社のサイトでアカウントを作成する必要があります)

D’accord. Est-ce que je dois fournir des documents particuliers ?
(わかりました。特別な書類を提出する必要はありますか?)

Oui, il faudra télécharger une copie de votre pièce d’identité.
(はい、身分証明書のコピーをアップロードする必要があります)

Et combien de temps la procédure prend-elle en général ?
(あと、手続きには通常どれくらい時間がかかりますか?)

En général, cela prend environ dix minutes si vous avez tous les documents.
(必要書類が揃っていれば、通常10分ほどかかります)

Très bien, merci pour vos explications.
(わかりました、ご説明ありがとうございます)
1. 手続きの仕方が分からないことを伝える
オンライン手続きについて質問する際は、まず自分の状況を簡潔に説明します。
- Je voudrais faire la démarche en ligne, mais je ne sais pas par où commencer.
(オンラインで手続きをしたいのですが、どこから始めればよいか分からなくて)
“faire la démarche” で「手続きをする」となります。démarcheは「手続き/申請」を意味し、フランス語の行政やサービス関連の会話でよく使われます。
“faire la démarche” 以外にも、フランス語では “faire + 名詞” の形でさまざまな行為を表せます。
- faire une demande
(申請する) - faire une réservation
(予約する) - faire une déclaration
(申告する)
また、後半部分の “Je ne sais pas par où commencer.” について、“je ne sais pas + 疑問詞 + 不定詞” で「(疑問語節にあたる内容が)分からない」という意味になります。
- je ne sais pas(私は分かりません)
+ 疑問詞(où / quoi / comment / quand など)
+ 不定詞(commencer / faire / remplir / trouver など)
“par où commencer” は「どこから始めるべきか」という意味になります。
où は「どこ?」と場所を表す疑問詞ですが、“par où” にすることで「どこを起点に/どのルートで」という意味になり、最初の一手が分からない状況を表せます。
2. 手続きの流れを確認する
オンライン手続きの際には、手続きの順序を正確に把握する必要があります。
- Vous devez d’abord créer un compte.
(まずアカウントを作成する必要があります)
devez は動詞 devoir の直説法現在・2人称複数形(敬称)です。devoir は英語の “must / have to” に当たり、“devoir + 不定詞” で「〜しなければならない/〜する必要がある」という構文を作ります。
- devoir créer(作成する必要がある)
- devoir remplir(入力する必要がある)
- devoir télécharger(アップロードする必要がある)
オンライン手続きの案内での “Vous devez …” は、命令というより「手続きにはこのステップが必須です」という「要件の提示」のニュアンスとなります。
そして、d’abord(まず)は手順の順序を示す副詞です。d’abord の配置場所については主に2パターンあります。
- Vous devez d’abord créer un compte.
(まずアカウント作成が必要です)←標準 - D’abord, vous devez créer un compte.
(まず、アカウントを作成してください)←段取りを強調
一般的には devez と不定詞の間に置くことが多いですが、最初のステップである点を強調する場合は文頭に置くことも可能です。
3. 必要書類や条件を確認する
オンライン手続きでは、提出書類の有無を事前に確認することが大切です。
- Est-ce que je dois fournir des documents particuliers ?
(特別な書類を提出する必要はありますか?)
フランス語の疑問文は大きく3タイプあり、ここでは“Est-ce que + 主語 + 動詞 … ?” の形を使います。
Est-ce que 疑問文は語順が変わらないのでミスが少なく、丁寧さも十分です。
- Dois-je fournir… ?(提出すべきでしょうか?)
→ よりフォーマルな倒置疑問。書面・公式説明寄り。 - Je dois fournir… ?(提出する必要がありますか?)
→ イントネーションで疑問文を作る。少しくだけた印象。
そして、回答でよく登場するのが次の表現です。
- Il faudra télécharger une copie de votre pièce d’identité.
(身分証明書のコピーをアップロードする必要があります)
faudra は falloir(〜する必要がある)の直説法単純未来・3人称単数形です。falloir は非人称動詞で、主語は基本的に形式主語の il で固定されます。。
そして “il faudra + 不定詞” で、「(これから)〜する必要があります/〜しなければなりません」と、「未来で必要になること」を丁寧に伝えることができます。
4. 所要時間を把握する
手続きにどれくらい時間がかかるかを確認することで、今後の作業の見通しを立てやすくなります。
- Combien de temps la procédure prend-elle en général ?
(手続きには通常どれくらい時間がかかりますか?)
“Combien de temps ~ ?” は「どれくらい時間がかかりますか?」を表す疑問詞句です。
フランス語で所要時間は “prendre + 時間” の形で表します。prendre(取る)の目的語の部分に「時間」を置きますが、これは「〜が時間を取る → 時間がかかる」という発想になるためです。
そして、回答では次のような表現がよく使われます。
- Cela prend environ dix minutes.
(10分ほどかかります)
Cela(= それは)は、直前に話している内容(ここでは la procédure)を受ける指示代名詞です。Cela / Ça の2種類があり、Cela はやや丁寧で書き言葉寄り、Ça は会話で使われることが多いです。
environ は「およそ〜」と概数を作る副詞です。通常は “environ + 数量”のように数字の直前に置きます。
まとめ
- Je ne sais pas par où commencer.
→ 手続きの方法が分からないことを伝える表現。 - Vous devez d’abord créer un compte.
→オンライン手続きの最初の手続きを表すフレーズ - Est-ce que je dois fournir des documents ?
→必要書類の有無を確認するための質問。 - Combien de temps cela prend-il ?
→所要時間の目安を尋ねる表現。




