文法

フランス語第3群不規則動詞の現在形|活用ルールと使い方

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Izumi

フランス語の動詞は3つのグループに分類され、そのうち第3群動詞は活用が非常に多様で不規則です。

日常的に使われる基本動詞の多くがこのグループに含まれており、早い段階での習得が求められます。

ここでは、第3群不規則動詞に分類される代表的な動詞の現在形の活用ルールを解説します。

1. 第3群不規則動詞とは?

フランス語の動詞は、動詞の語尾や活用の規則性に応じて次の3つのグループに分類されます。

グループ語尾特徴
第1群-er規則的に活用parler(話す)
第2群-ir(語幹に -iss- を挿入)比較的規則的finir(終える)
第3群-ir / -re / -oir など不規則に活用aller(行く)、venir(来る)、voir(見る)など

今回解説する第3群不規則動詞は、語尾が多様かつ活用形が個別に変化する動詞群です。

そのため、一つひとつの動詞について、主語ごとの活用形を丸暗記する必要があります。

よく使う第3群の不規則動詞(例)

  • être(〜である)
  • avoir(〜を持つ)
  • aller(行く)
  • faire(する、作る)
  • venir(来る)
  • prendre(取る)
  • mettre(置く)
  • voir(見る)

これらの動詞は日常会話で頻出するため、丸ごと覚えて使いこなせるようになることが大切です。

2. 第3群不規則動詞は暗記が必須

第1群(-er動詞)や第2群(-ir + -iss)動詞は、ある程度の規則性に従って活用できるのに対して、第3群は丸暗記するしかないと言われるほど、規則性が乏しいのが特徴です。

特に日常的によく使う動詞が多いため、フランス語初学者にとって大きな壁の一つとされています。

会話でよく使う動詞に限って言えば、以下のようなグループ分けで覚えると便利です:

  • être, avoir, aller, faire:基本動詞(自己紹介・天気・予定など)
  • venir, partir, sortir:移動系
  • prendre, mettre, voir:日常動作系(取る、置く、見る)

「être / avoir / aller / faire」の4つはフランス語の中でも特に頻出する動詞なので、まずはこれらの現在形の活用を最優先でマスターしましょう。

3. 頻出の不規則動詞と活用パターン

代表的な不規則動詞の活用パターンをまとめると、以下のようになります。

動詞主な現在形備考
êtresuis, es, est, sommes, êtes, sont完全不規則・最重要動詞
avoirai, as, a, avons, avez, ontよく使う・時制構成にも使われる
allervais, vas, va, allons, allez, vont語幹が変わる・近接未来で使用
fairefais, fais, fait, faisons, faites, font「~をする」など幅広く使用
venirviens, viens, vient, venons, venez, viennent語幹変化に注目
voirvois, vois, voit, voyons, voyez, voientnous/vous だけ語幹に「y」

上記のように、第3群不規則動詞は主語によって語幹・語尾がかなり変わるため、「主語+動詞のペア」で覚えるのが現実的な対策です。

4. まとめ

  • 第3群不規則動詞は語尾や語幹の変化が不規則で、活用は個別に覚える必要がある。
  • être, avoir, aller, faire, venir, prendre などの代表動詞は特に頻出。現在形の活用をしっかりマスターしておくことが重要。
  • 語幹が変化する動詞も多いため、「主語+動詞の形」を丸ごと覚えて口に出して練習するのが効果的。
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泉(Izumi)
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