#6 フランス文化について質問する時の表現|フランス語の生活フレーズ

フランス語を学ぶ動機として、「フランスの文化が好きだから」と答える人は多くいます。
フランス映画、ワインとチーズ、ファッション、哲学、美術館、カフェ文化など、多様で豊かな文化は世界中の人々を魅了してやみません。こうした背景もあり、様々な場面で「何が好きですか?」と尋ねる会話が交わされます。
ここでは、フランス文化に関する会話シーンで使える表現、文化的話題に適したフレーズを解説していきます。
会話例

Tu t’intéresses à la culture française ?
(フランス文化に興味あるの?)

Oui, beaucoup ! J’aime bien le cinéma français et la gastronomie.
(うん、とても!フランス映画と美食が好きなんだ)

Tu as un film français préféré ?
(好きなフランス映画ってある?)

Oui, Intouchables. C’est un film très touchant.
(うん、『最強のふたり』。とても感動的な映画だよ)

Et la gastronomie, qu’est-ce que tu préfères ?
(それで、美食では何が好き?)

Le fromage ! Il y en a tellement en France.
(チーズ!フランスには本当にたくさんの種類があるよ)
1. 再帰動詞の使い方:s’intéresser à ~
再帰動詞 “s’intéresser à 〜”(〜に興味がある)は、主語と再帰代名詞を一致させる必要があります。
- Je m’intéresse à la culture.
(私は文化に興味があります) - Tu t’intéresses à l’art ?
(芸術に興味ある?)
会話では、文末を上げて “Tu t’intéresses à~ ?” と聞けば、ソフトな形で相手に関心を示せます。
2. 「好み」を表す言い方:aimer bien / préféré
aimer bien は「けっこう好き」「好感を持っている」などのやや控えめな好意表現です。
aimer(愛している)より感情の強さがやや弱めで、カジュアルで穏やかな印象です。
- J’aime bien le vin rouge.
(赤ワインは、けっこう好き)
préféré(e) は「お気に入りの〜」「一番好きな〜」を表す形容詞で、通常は名詞の後に置きます。
- un film préféré
(お気に入りの映画) - une chanson préférée
(お気に入りの歌)
3. 感情を表す形容詞 touchant
touchant(e) は「感動的な」「心を打つ」といった意味の形容詞です。
語源は動詞 toucher(触れる)で、「心に触れる」→「感動する」というニュアンスが含まれます。
また、形容詞なので名詞の性によって語尾が変化します。
- un film touchant(感動的な映画)
- une histoire touchante(感動的な話)
4. 「存在・数量」を表す構文:Il y en a tellement
“Il y a〜” は「〜がある/いる」という意味の表現です。
en は先に出てきた名詞(例:fromage)を指す中性代名詞です。部分や不特定のものに使います。
そして副詞 tellement は「とても」「すごく」「〜すぎるほど」の意味を持ち、数量や程度を強調します。
- Il y en a beaucoup.(たくさんある)
- Il n’y en a pas.(それはない)
- Il y en a quelques-uns.(いくつかある)
まとめ
- Tu t’intéresses à ~ ?
→ 「〜に興味ある?」と尋ねる再帰動詞表現。 - aimer bien / préféré
→ 「けっこう好き」「お気に入りの〜」と好みを自然に伝える表現。 - touchant
→ 「感動的な」という気持ちを表現する形容詞。 - Il y en a tellement.
→ 「それがたくさんある」と、数量や種類の豊かさを伝えるときに使える表現。




