会話

#89 業務分担について話し合う時の表現|フランス語のビジネスフレーズ

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Izumi

プロジェクトを円滑に進めるためには、担当範囲を明確にし、メンバー同士で共通認識を持つことが重要です。

フランス語で業務分担を行う場合、「誰が何を担当するのか」を話し合える表現を知っておくと、ビジネスコミュニケーションをスムーズに進められます。

今回は、実際の会話例を交えながら、業務分担に役立つフランス語の基本表現や依頼の仕方などを詳しく解説します。

会話例

A
A

j’aimerais discuter de la répartition des tâches pour le projet.
(今回のプロジェクトの業務分担についてお話があります)

B
B

Bien sûr, je vous écoute.
(もちろんです、お聞きします)

A
A

Je peux m’occuper de la préparation des documents. Et vous ?
(私は資料準備を担当できます。あなたはいかがでしょうか?)

B
B

Je prendrai en charge le contact avec le client et le suivi.
(私は顧客との連絡とフォローアップを担当します)

A
A

Pour la présentation finale, qui pourrait s’en charger ?
(最終プレゼンは誰が担当できそうでしょうか?)

B
B

Si vous êtes d’accord, je peux le faire.
(よろしければ私が担当できます)

A
A

Merci. Et si nous fixions la date limite au 20 mars ?
(ありがとうございます。締切は3月20日にしてはどうでしょう?)

B
B

Cela me convient. Je vous enverrai un planning détaillé.
(問題ありません。詳細のスケジュールをお送りします)

1. 業務分担の話題を切り出す

まず、業務分担について話したい意図を伝えるところから始めます。

  • J’aimerais discuter de la répartition des tâches.
    (業務分担について話したいです)

“répartition des tâches”(業務の割り当て・配分)は、プロジェクトの進行、計画立案、会議などで頻繁に使われる表現です。

より丁寧な言い方としては:

  • Pourrions-nous parler de la répartition des responsabilités ?
    (役割分担について話し合えますか?)

responsabilités は「責務・役割」を意味し、よりフォーマルな場面でも使えます。

2. 自分の担当を申し出る

役割分担を進めるには、まず自分が何を担当できるかを示すとスムーズです。

  • Je peux m’occuper de la préparation des documents.
    (私は資料準備を担当できます)

“m’occuper de ~” は「〜を担当する / 面倒を見る」という意味で、業務範囲を示すときに便利です。

  • Je peux m’occuper de la traduction.
    (翻訳を担当できます)

さらにフォーマルな表現としては、“prendre en charge ~”(〜を受け持つ)を使う方法もあります。

  • Je prendrai en charge la rédaction du rapport.
    (報告書の作成を担当します)

このように「何ができるのか」を明確に伝えることが話し合いのポイントです。

3. 相手に担当可否を尋ねる

自分の役割を提示したら、次は相手の担当について尋ねましょう。

  • Et vous ?(あなたはいかがですか?)

短いですが、自然な流れで質問ができる表現です。

具体的に依頼をする際は、次のように言います。

  • Pourriez-vous vous charger du contact avec le client ?
    (顧客との連絡を担当していただけますか?)

相手に何かを依頼する際は、「〜していただけますか?」と相談するスタンスが大切です。

そのため、フランス語では依頼表現として条件法(Pourriez-vous ~ ?)がよく使われます。

4. 担当者を決める

誰が適任かを決めるときには、控えめに候補を尋ねる表現を使います。

  • Pour la présentation finale, qui pourrait s’en charger ?
    (最終プレゼンは誰が担当できますか?)

“qui pourrait ~ ?”は、「誰が〜できそうですか?」という控えめで丁寧なニュアンスになります。

また、自分から申し出る場合は、次のように言います。

  • Si vous êtes d’accord, je peux le faire.
    (よろしければ私が担当できます)

“Si vous êtes d’accord,”(よろしければ〜) を入れることで押し付けがましさを避けられます。

5. 締め切りやスケジュールを提案する

役割を決めたあとは、期限や進行手順を共有します。

  • Et si nous fixions la date limite au 20 mars ?
    (締切は3月20日にしてはどうでしょう?)

“Et si ~ ?”は、「〜してはどうでしょう?」と柔らかく提案できる便利な表現です。

了承を伝える場合は、以下の表現を使います。

  • Cela me convient.(問題ありません)
    → ビジネスで頻出の承諾表現
  • Ça me va.(OKです/大丈夫です)
    → 少しカジュアルですが、関係性によっては使えます。

また、進行に関わる連絡を補足するなら、次のフレーズを使います。

  • Je vous enverrai un planning détaillé.
    (詳細スケジュールをお送りします)

話し合った内容を文書で共有する姿勢を示すことで、信頼感・安心感につながります。

まとめ

  • Seriez-vous disponible … ?:日程を丁寧に確認する基本表現。
  • Je suis disponible ~ .:都合が良い日時を明確に伝える。
  • Et si ~ ? / Cela vous conviendrait ?:時間を提案するときに便利。
  • en visioconférence / dans nos bureaux:場所や形式の確認に役立つ。
  • Ça me va / Cela me convient:提案を承諾する際に使える。
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