#56 会議をリスケジュールする時の表現|フランス語のビジネスフレーズ

ビジネスシーンでは、予定していた会議を延期したり、別の時間に変更したりする場面が少なくありません。
フランス語で自然に「リスケ」を伝えるためには、基本となる動詞の選び方や、相手への丁寧な依頼表現を身につけることが重要です。
ここでは、会議の日程を変更するときに使える便利なフランス語表現を、文法やニュアンスを交えながら解説します。
会話例

Bonjour, est-ce que c’est possible de reporter la réunion de demain ?
(こんにちは、明日の会議を延期することは可能ですか?)

Oui, bien sûr. Quelle date vous conviendrait ?
(はい、もちろんです。どの日がご都合よろしいですか?)

Serait-il possible de la déplacer à jeudi après-midi ?
(木曜の午後に移すことは可能でしょうか?)

D’accord, je note jeudi à 15 heures
(承知しました、木曜の15時ですね)

Parfait, merci beaucoup pour votre flexibilité.
(ご調整いただきありがとうございます)
1. 「延期する」と「移動させる」の違い
フランス語では、会議を変更する際に主に次の2つの動詞を使います。
- reporter:延期する(予定を後ろにずらすイメージ)
- déplacer:移動させる(予定を他の日や他の時間に動かすイメージ)
reporter は「日を改める」、déplacer は「予定の位置を動かす」というニュアンスの違いがあります。
2. 丁寧な依頼の仕方
相手に日程変更をお願いするときには、直接的に言うのではなく「可能でしょうか?」という形にするとビジネスで使いやすくなります。
- Est-ce que c’est possible de 〜?(〜することは可能ですか?)
→ ややカジュアル - Serait-il possible de 〜?(〜することは可能でしょうか?)
→ より丁寧
“Serait-il possible 〜?” は条件法を使っており、相手に配慮した言い回しになります。ビジネスの正式な場面で好まれます。
3. 相手の都合を尋ねるフレーズ
会議を変更するときには、自分の希望を伝えるだけでなく相手の予定を確認するのも重要です。
- Quelle date vous conviendrait ?
(どの日がご都合よろしいですか) - À quelle heure seriez-vous disponible ?
(何時にご都合がよろしいですか?)
“convenir à 〜”は「〜に都合が良い」、“être disponible” は「空いている/都合がつく」という意味になります。
これらの表現を使えば、相手との日程調整がスムーズになります。
4. 合意するときの定番表現
以下は、相手の提案に同意したり日程を確認したりするときに便利なフレーズです。
- D’accord.(わかりました)
- Très bien, je note.(承知しました、記録しておきます)
- Parfait.(完璧です)
“je note”(メモしておきます)という表現は、ビジネス会話でよく使われる一言です。
まとめ
- reporter
→ 会議を延期する(後ろにずらす) - déplacer
→ 会議を移動する(他の日や時間に動かす) - Est-ce que c’est possible de 〜?
→ 「〜は可能ですか?」という基本的な依頼。 - Serait-il possible de 〜?
→ より丁寧な「〜は可能でしょうか?」 - Quelle date vous conviendrait ? / seriez-vous disponible ?
→ 相手の都合を確認する表現。 - D’accord / Très bien, je note / Parfait
→ 合意を表す定番の返答。




