#41 留守番電話にメッセージを残す時の表現|フランス語の生活フレーズ

相手が電話に出られないとき、留守番電話にメッセージを残す機会は少なくありません。
フランス語では、まず「誰からの電話か」を名乗り、次に「要件」、最後に「折り返し連絡のお願い」や「挨拶」を加えるのが基本です。
ここでは、留守番電話に残すメッセージを組み立てる方法を、表現ごとに詳しく解説します。
会話例(留守番電話のメッセージ)

Bonjour, ici Tanaka.
(こんにちは、田中です)

Je vous appelle pour confirmer la réservation de l’hôtel.
(ホテルの予約を確認するためにお電話しました)

Vous pouvez me rappeler au 06 12 34 56 78.
(私の番号 06 12 34 56 78 まで折り返しお電話ください)

Merci beaucoup, au revoir.
(ありがとうございます。では、失礼します)
1. 自分を名乗るときの表現
留守番電話では、相手が声だけで誰かを判断するので、最初に名乗ることがとても重要です。
- Bonjour, ici Tanaka.
(こんにちは、田中です)
ここで使われる「ici + 名前」は直訳すると「こちらは〜です」となります。日本語の「〜です」と同じ感覚で自己紹介できます。
- Bonjour, ici Madame Dupont.
(こんにちは、デュポンです) - Salut, ici Claire.
(やあ、クレールだよ)
2. 要件を伝える
留守番電話では要件を簡潔にまとめるのがマナーです。
- Je vous appelle pour confirmer la réservation.
(予約を確認するためにお電話しました)
この表現は「Je vous appelle pour + 不定詞」の形で、「〜するために電話しました」という意味になります。
以下のように応用もできます。
- Je vous appelle pour demander des informations sur la visite guidée.
(ガイドツアーについてお聞きしたくて電話しました) - Je vous appelle pour annuler ma réservation.
(予約をキャンセルするために電話しました)
動詞を変えるだけで、様々な要件に対応できます。特に confirmer(確認する)demander(尋ねる)、annuler(取り消す)といった動詞はホテルや観光でよく使われます。
3. 折り返し連絡をお願いする
相手に連絡をお願いしたい場合は “Vous pouvez me rappeler au 〜” を使います。
動詞 rappeler は「再び電話する」「かけ直す」という意味です。
- Vous pouvez me rappeler au 06 12 34 56 78.
(私の番号 06 12 34 56 78 まで折り返しご連絡ください)
フランス語圏では、電話番号を2桁ごとに区切って読み上げるのが一般的です。
日本のように「0612345678」と続けて言うのではなく、「zéro six, douze, trente-quatre 〜」のように電話番号を表します。
4. 締めの表現
メッセージの最後は短くても丁寧に締めくくるのが基本です。
- Merci beaucoup.(ありがとうございます)
- Au revoir.(さようなら)
よりフォーマルにする場合は、以下の表現もよく使われます。
- Je vous remercie par avance.
(あらかじめお礼申し上げます) - Bonne journée.
(良い一日をお過ごしください)
まとめ
- ici + 名前:留守電では必ず名乗る。
- Je vous appelle pour + 動詞不定詞:要件を伝える便利な構文。
- Vous pouvez me rappeler au …:折り返しをお願いするフレーズ。
- Merci / Au revoir:感謝と挨拶で丁寧に締める。




