留守番電話にメッセージを残す時の表現|フランス語の会話フレーズ

相手が電話に出られないとき、留守番電話にメッセージを残す機会は少なくありません。
フランス語では、まず「誰からの電話か」を名乗り、次に「要件」、最後に「折り返し連絡のお願い」や「挨拶」を加えるのが基本です。
ここでは、留守番電話に残すメッセージを組み立てる方法を、表現ごとに詳しく解説します。
会話例(留守番電話のメッセージ)

Bonjour, ici Tanaka.
(ボンジュール, イシ タナカ)
こんにちは、田中です。

Je vous appelle pour confirmer la réservation de l’hôtel.
(ジュ ヴ ザペル プール コンフィルメ ラ レゼルヴァスィオン ドゥ ロテル)
ホテルの予約を確認するためにお電話しました。

Vous pouvez me rappeler au 06 12 34 56 78.
(ヴ プヴェ ム ラプレ オ ゼロ シス, ドゥーズ, トラント カトル, サンカント シス, ソワサント ディス ユィット)
私の番号 06 12 34 56 78 まで折り返しお電話ください。

Merci beaucoup, au revoir.
(メルスィ ボクー, オルヴォワール)
ありがとうございます。では、失礼します。
会話のポイント解説
1. 自分を名乗るときの表現
留守番電話では、相手が声だけで誰かを判断するので、最初に名乗ることがとても重要です。
- Bonjour, ici Tanaka.
(こんにちは、田中です)
ここで使われる「ici + 名前」は直訳すると「こちらは〜です」となります。日本語の「〜です」と同じ感覚で自己紹介できます。
フォーマルなシーンでは名字を、カジュアルなシーン下の名前を言うこともあります。
- Bonjour, ici Madame Dupont.(こんにちは、デュポンです)
- Salut, ici Claire.(やあ、クレールだよ)
2. 要件を伝える
留守番電話では要件を簡潔にまとめるのがマナーです。
- Je vous appelle pour confirmer la réservation.
(予約を確認するためにお電話しました)
この表現は「Je vous appelle pour + 不定詞」の形で、「〜するために電話しました」という意味になります。
旅行先では以下のように応用できます。
- Je vous appelle pour demander des informations sur la visite guidée.
(ガイドツアーについてお聞きしたくて電話しました) - Je vous appelle pour annuler ma réservation.
(予約をキャンセルするために電話しました)
動詞を変えるだけで、様々な要件に対応できます。特に confirmer(確認する)demander(尋ねる)、annuler(取り消す)といった動詞はホテルや観光でよく使われます。
3. 折り返し連絡をお願いする
相手に連絡をお願いしたい場合は “Vous pouvez me rappeler au 〜” を使います。
動詞 rappeler は「再び電話する」「かけ直す」という意味です。
- Vous pouvez me rappeler au 06 12 34 56 78.
(私の番号 06 12 34 56 78 まで折り返しご連絡ください)
フランス語圏では、電話番号を2桁ごとに区切って読み上げるのが一般的です。
日本式に「0612345678」と続けて言うのではなく、「zéro six, douze, trente-quatre 〜」のように電話番号を表します。
4. 締めの表現
メッセージの最後は短くても丁寧に締めくくるのが基本です。
- Merci beaucoup.(ありがとうございます)
- Au revoir.(さようなら)
よりフォーマルにする場合は、以下の表現もよく使われます。
- Je vous remercie par avance.(あらかじめお礼申し上げます)
- Bonne journée.(良い一日をお過ごしください)
まとめ
- ici + 名前:留守電では必ず名乗る。
- Je vous appelle pour + 動詞不定詞:要件を伝える便利な構文。
- Vous pouvez me rappeler au …:折り返しをお願いするフレーズ。
- Merci / Au revoir:感謝と挨拶で丁寧に締める。