#191 相手の仕事について尋ねる時の表現|フランス語の生活フレーズ

初対面の会話や国際的な交流の場では、相手の仕事について尋ねることも多いと思います。仕事の話題は相手の生活や興味、価値観につながる情報を知るきっかけにもなります。
ただし、職業の話はやや個人的な側面もあるため、丁寧な前置きや質問表現を用いて尋ねることが大切です。
ここでは、相手の仕事について尋ねる際に役立つフランス語表現を解説します。
会話例

Si ce n’est pas indiscret, vous travaillez dans quel domaine ?
(差し支えなければ、どの分野でお仕事をされていますか?)

Je travaille dans le secteur de l’informatique.
(IT業界で働いています)

Je vois. Pourrais-je vous demander quel est exactement votre rôle ?
(なるほど。どのようなお仕事か伺ってもよろしいですか?)

Je suis chef de projet dans une entreprise de logiciels.
(ソフトウェア会社でプロジェクトマネージャーをしています)

Cela doit être un travail assez exigeant.
(かなり大変そうなお仕事ですね)

Oui, mais c’est aussi très stimulant.
(ええ、でもとてもやりがいがあります)

Merci de m’en avoir parlé.
(お話ししてくださりありがとうございました)
1. クッション言葉を使って自然に話題に入る
仕事の話題に入るとき、いきなり「何の仕事をしていますか?」と聞くと、少し直接的に聞こえてしまう場合があります。そこで役立つのが、次のような前置きの表現です。
- Si ce n’est pas indiscret…
(差し支えなければ…)
構造としては、英語の if に相当する si(もし〜)を冒頭に置き、“Si + 直説法現在の否定形”の形にすることで、「もし〜でないなら」という条件(仮定)を示します。
ce は 「今からする質問」という状況全体を受けた指示代名詞です。また、indiscret は「無遠慮な/立ち入った」という意味の形容詞で、ここでは「質問(話題)の性質= ce」が indiscret かどうかを問題にしています。
2. 仕事の分野を尋ねる
相手の職業について尋ねる場合、おすすめなのが仕事の「分野」を聞くことです。
「エンジニア」「教師」といった具体的な職業ではなく、「IT」「教育」「医療」といった広いカテゴリの方が相手も答えやすいためです。
- Dans quel domaine travaillez-vous ?
(どの分野でお仕事をされていますか?)
dans は「〜の中で」を表す前置詞ですが、抽象名詞と組むと「〜の領域で/〜の分野で」という意味になります。
- travailler dans + le domaine / le secteur + de + 名詞
→ 「〜の分野で働く」
domaine と secteur はどちらも「分野/業界」という意味で使われますが、若干のニュアンスの違いがあります。
domaine は、「専門領域」「得意分野」など、学問・専門性・スキルの「分野」を指します。一方で secteur は経済・産業の「業界」を指し、企業や市場が存在する「ビジネスの区分」を表します。
- domaine = 何を扱っているか(専門分野・活動領域)
- secteur = どんな産業に属しているか(産業・業界・雇用区分)
初対面の雑談・日常会話では domaine、就職やビジネス関連のフォーマルな場面では secteur が適しています。
3. 仕事内容を具体的に聞く
相手が業界(domaine / secteur)を答えた後は、次に「具体的にどんな役割なのか」を聞くと会話が深まります。
このとき、丁寧表現である「条件法」を意識すると、押しつけがましくならずスマートです。
- Pourrais-je vous demander quel est exactement votre rôle ?
(どのようなお仕事か伺ってもよろしいですか?)
pouvoir(できる)の条件法現在・1人称単数形 pourrais を用いた “pourrais-je 〜” で、「〜してもよろしいでしょうか」という控えめな依頼表現になります。
“Pourrais-je vous demander… ?” の後ろは、間接疑問文 “demander + quel est…” を、語順はそのままにして繋げます。
また、相手が答えやすいよう選択肢を出して質問するのも効果的です。
- Vous êtes plutôt dans le développement ou dans la gestion de projets ?
(開発系ですか、それともプロジェクト管理ですか?)
“Vous êtes dans A ou dans B ?” で、「Aの分野ですか、それともBですか?」と選択肢を提示する疑問文を作れます。
文中の plutôt は、「どちらに当てはまりますか?」と質問のニュアンスを柔らかくする働きを持ちます。
4. リアクションで会話を広げる
相手が仕事の内容を説明してくれたら、簡潔なリアクションを入れることで、「あなたの話に関心を持っています」という姿勢を示せます。
- Cela doit être un travail assez exigeant.
(かなり大変そうなお仕事ですね)
doit は動詞 devoir(〜しなければならない)の現在形で、この文では「義務」ではなく、「推量」(〜に違いない / 〜でしょう)の意味で使われています。
“devoir + 不定詞” は推量を表す文法構造で、「きっと〜でしょう」という意味になります。そのため、相手の状況を想像しながら理解や共感を示す表現として、会話の中でよく用いられます。
- Il doit être fatigué.
(きっと疲れているのでしょう) - Cela doit être difficile.
(それは大変でしょうね)
まとめ
- Si ce n’est pas indiscret…
→ 話題に入る前の丁寧なクッション言葉。 - Dans quel domaine travaillez-vous ?
→ 相手の仕事分野を尋ねるフレーズ。 - Pourrais-je vous demander… ?
→ 仕事内容を具体的に聞く際に役立つ表現。 - Cela doit être…
→ 関心や共感を示すリアクション表現。




