【フランス語文法#21】名詞と動詞の一致
Izumi French Garden
フランス語では、時刻の表現に独特のルールがあります。
さらに、「15分」「30分」「〜分前」などを表す特有の言い回しもあり、日本語や英語と異なる表現感覚が求められます。
今回は時刻を尋ねる・答える・説明する場面で役立つ表現を、例文を交えながら解説します。
フランス語では、現在時刻を表す構文は「Il est + 数詞 + heure(s)」となります。
この文では主語として Il(非人称主語)が使われ、est は être 動詞(~である)の三人称単数形です。
時刻を尋ねる際は、“Quelle heure est-il ?”(何時ですか?)という表現を使います。
この表現はよく使われる基本フレーズで、maintenant(今)を加えると丁寧さが増します。
フランス語では「〇時〇分」という表現を、以下のように簡潔に言い換える習慣があります。
表現 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
et quart | 〜時15分 | quart=「4分の1時間」=15分 |
et demie | 〜時半(30分) | demieは「半分」 |
moins le quart | 次の時刻の15分前 | 「〜時15分前」を意味する |
例えば、以下のような言い方ができます。
時間帯の表し方について、日常会話では12時間制が一般的ですが、公共機関や公式な場面では24時間制がよく使われます。
12時間制で話す場合、以下のような表現で午前・午後・夜を区別します。
表現 | 対応する時間帯 | 例文 |
---|---|---|
du matin | 朝(0時~11時台) | Il est huit heures du matin. |
de l’après-midi | 午後(12時~17時台) | Il est trois heures de l’après-midi. |
du soir | 夜(18時~23時台) | Il est sept heures du soir. |
これらの表現は日本語の「朝の〜時」「午後〜時」と同じ感覚で使われます。
また、「正午」や「真夜中」、「◯時ちょうど」は以下のように表します。
表現 | 意味 |
---|---|
midi | 正午(12時) |
minuit | 真夜中(0時) |
à quelle heure ? | 何時に?(予定などを聞くとき) |
vers [時刻] | ~時ごろ(例:vers huit heures = 8時ごろ) |
à huit heures précises | 8時きっかりに |