フランス語の関係代名詞 où / dont の使い方|意味と役割まとめ

フランス語で情報を補足し、2つの文をつなげるときに欠かせないのが関係代名詞です。
そして où、dont は日常会話や文章でも頻出する関係代名詞であり、正しく使えると文をより自然に豊かに表現できます。
ここではフランス語の関係代名詞 où と dont の役割、使い方、注意点を具体例を通して学びます。
1. 関係代名詞 où / dont とは?
フランス語の関係代名詞は、名詞(先行詞)を説明する節を作り、2つの文をスムーズにつなぐ役割を持ちます。
そして、関係代名詞の où は場所や時間を示す先行詞を指し、dont は「〜の」という関係を表す先行詞を指します。
1-1. où の基本
où は場所や時間を指す先行詞に対して使い、「〜で」「〜に」「〜したとき」などを表します。
- Voici l’endroit où je travaille.
(ここが私が働いている場所です) - C’est le jour où nous nous sommes rencontrés.
(それが私たちが出会った日です)
1-2. dont の基本
dont は前置詞 de を必要とする動詞・表現で、先行詞が人や物の場合に使う関係代名詞です。
- Voilà un ami dont je parle souvent.
(私がよく話題にする友人です) - C’est une idée dont je me souviens.
(それは私が覚えているアイデアです)
dont の見極めポイントは、動詞が「de + 名詞」を必要とするかどうかです。これを確認することで、自然に使い分けられます。
2. où の使い方とニュアンス
où は、先行詞が「場所」「時間」の場合に使います。英語の 「where」「when」に近いイメージです。
- Voici l’endroit où nous avons mangé hier soir.
(昨日私たちが夕食を食べた場所です)
上記の例文を見ると、endroit(場所)が先行詞なので où を使い、その場所で何があったか(食事をした)が説明されています。
また、先行詞が「時間」の場合、以下のようになります。
- C’est l’année où j’ai commencé le français.
(私がフランス語を始めた年です)
ここでは année(年)が先行詞で、「この年に〜した」という時を表す節を作るので où を使います。
3. dont の使い方とポイント
dont は前置詞 de を伴い「de + 名詞」となる動詞や表現で使います。
- parler de(〜について話す)
- se souvenir de(〜を覚えている)
- avoir besoin de(〜が必要だ)
これらの動詞や表現と一緒に先行詞を補足説明するときに、dont を使います。
- Voici un sujet dont je parle souvent.
(私がよく話題にするテーマです)
上記を例文では、元の文は “Je parle souvent de ce sujet.”となります。“de ce sujet” の部分が dont に置き換わります。
4. まとめ
- où は「場所」「時間」を説明するときに使う関係代名詞。意味は「〜で」「〜に」「〜したとき」など。
- dont は前置詞 de を必要とする動詞や表現とともに使い、意味は「〜の」「〜について」などになる。
- où、dont の使い分けが自然にできると、情報を補足する文章が豊かになり、より正確なフランス語になる。