#193 家賃の振り込み期限を尋ねる時の表現|フランス語の生活フレーズ

海外で部屋を借りて生活する場合、家賃の支払いに関する確認は欠かせません。特に振り込み期限については、国や契約内容によってルールが異なることも多く、いつまでに支払う必要があるのか正確に把握しておく必要があります。
フランス語では、期限や支払い方法を確認するための定番表現があり、これらを知っておくと、大家や管理会社とのやり取りをスムーズに進めることができます。
ここでは、会話例の流れに沿って、家賃の振り込み期限を尋ねる際に役立つフレーズを詳しく解説します。
会話例

Excusez-moi de vous déranger, j’aurais une question concernant le paiement du loyer.
(お手数をおかけしますが、家賃の支払いについてお伺いしたいことがあります)

Oui, de quoi s’agit-il ?
(はい、どうされましたか?)

Je voulais simplement vérifier—jusqu’à quelle date dois-je effectuer le virement ?
(念のため確認したいのですが、振り込みはいつまでに行えばよろしいでしょうか?)

En général, le loyer doit être payé avant le 5 du mois.
(通常は家賃は毎月5日までに支払う必要があります)

D’accord. Et y a-t-il une pénalité en cas de retard ?
(わかりました。もし遅れた場合、ペナルティはありますか?)

Oui, des frais peuvent s’appliquer après quelques jours de retard.
(はい、数日遅れると追加料金が発生する可能性があります)

Merci pour ces précisions. Je ferai le nécessaire rapidement.
(教えていただきありがとうございます。すぐに対応します)
1. 家賃について相談を切り出す
家賃の支払いは契約に関わる重要な話題です。そのため、相談を行う際は丁寧表現である条件法を用います。
- J’aurais une question concernant le paiement du loyer.
(家賃の支払いについてお伺いしたいことがあります)
フランス語の条件法は「もし可能であれば〜」という含みを持ち、依頼・申し出・要望の場面で断定を弱めて相手の負担を減らす働きをします。
- J’ai une question.(質問があります)
→ 直説法現在。ストレートで事務的な印象。 - J’aurais une question.(質問があるのですが…)
→ 条件法現在。「もし可能なら」と控えめな印象。
この違いは、英語でいう “I have a question” と “I was wondering if…” の距離感に近いです。
また、「concernant + 名詞」で「〜に関して」という意味になります。“une question concernant 〜” の形にすることで「〜についての質問」と、話題を提示する表現になります。
concernant をはじめ「〜について」を表すフランス語はいくつかありますが、それぞれニュアンスが若干異なります。
- concernant:事務的・書き言葉寄り。要件整理の場面でよく使う。
例:concernant le paiement…(支払いに関して) - au sujet de / à propos de:会話でも書き言葉でも使用可能。
例:au sujet du loyer(家賃の件で) - sur:最も汎用的で会話表現寄り。「〜について」全般。
例:une question sur le loyer(家賃についての質問)
電話・窓口・メールなら concernant / au sujet de を使うのがおすすめです。
2. 支払い期限を具体的に尋ねる
遅延や滞納といったトラブルを避けるため、家賃の支払い期限の確認は必須です。
- Jusqu’à quelle date dois-je effectuer le virement ?
(振り込みはいつまでに行えばよろしいでしょうか?)
Jusqu’à は「〜まで」を表す前置詞で、期限・到達点を示すときに使います。
ここでは期限(date)を聞いているので、「jusqu’à + quelle + 名詞」で「どの〜まで?」→「いつまで?」という形になります。
- jusqu’à demain(明日まで)
- jusqu’au 5 du mois(毎月5日まで)※à + le = au
- jusqu’à la fin du mois(月末まで)
dois は動詞 devoir(〜しなければならない)の活用形です。ここでは 「dois-je + 不定詞」 という形で、「〜しなければなりませんか?」と支払いの義務を確認するニュアンスになります。
動詞 effectuer は「手続きとして〜を行う」というフォーマルな語彙で、契約・支払い・事務作業の文脈でよく使われます。
3. 遅延時の規則を確認する
支払い期限を確認した後は、万が一遅れた場合の規則や罰則も念のため確認しておきましょう。
- Y a-t-il une pénalité en cas de retard ?
(遅れた場合、ペナルティはありますか?)
「Y a-t-il + 名詞 ?」は、英語でいう “Is there … ?” に相当し、規則・制度・追加料金などの「存在」を確認する際に使います。
構造としては “il y a”(〜がある)を疑問文にしたもので、「動詞 + -t- + 主語」の形で倒置しています。a(ある=avoir の活用形)は母音で終わり、il も母音で始まるため、発音をつなげるために -t- を挟みます。この語自体に意味はなく、発音上のつなぎです。
そして、「en cas de + 名詞」で「〜の場合に」となり、契約・規則・案内における「条件提示」の役割を持ちます。
- en cas de retard
(遅延の場合) - en cas d’annulation
(キャンセルの場合) - en cas de problème
(問題が起きた場合)
文法上の注意点として、“en cas de 〜” の後ろには名詞を置きます。動詞や文をそのまま続けることはできず、その場合は名詞化する必要があります。
- ✖️ en cas de payer en retard(動詞なので不自然)
- ✅ en cas de retard de paiement(支払い遅延=名詞句)
4. 追加料金に関する説明を受ける
家賃の支払いが遅れた場合のペナルティとして、例えば以下のような返答が返ってくることがあります。
- Des frais peuvent s’appliquer après quelques jours de retard.
(数日遅れると、追加料金が発生する可能性があります)
「pouvoir + 不定詞」は「〜することがあります」と、断定を避けて可能性を示す表現です。
pouvoir は「できる」という能力だけでなく、「状況によって起こり得る」「条件次第では発生する」といった可能性や条件付きの発生を表すこともできます。
契約・支払いの場面では「必ず発生します」と断定できないケースも多いため、pouvoir を使うことで、「状況によっては/条件次第では」というニュアンスを含めることができます。
- Des frais peuvent être facturés.
(追加料金が請求される場合があります) - Une pénalité peut être appliquée.
(ペナルティが適用されることがあります)
そして、動詞の部分である s’appliquer は「適用される」という意味を持つ代名動詞です。
他動詞としての appliquer は「適用する」という意味ですが、s’appliquer は「規則や条件が自然に当てはまる」「自動的に適用される」というニュアンスを表します。つまり、誰かが意図的に適用するというよりも、ルールとして自動的に作用するという意味になります。
- appliquer(適用する:他動詞)
例:On applique des frais.(追加料金を適用する) - s’appliquer(適用される:代名動詞)
例:Des frais s’appliquent.(追加料金が適用される)
補足として、受動態の “être appliqué” が「誰かによって適用される」という行為を示すのに対し、s’appliquer は主体を示さずに「規則として自然に効力を持つ」という違いもあります。
まとめ
- J’aurais une question concernant le paiement du loyer.
→ 支払いに関する話題を切り出す表現。 - Jusqu’à quelle date dois-je effectuer le virement ?
→ 振り込み期限を具体的に確認するフレーズ。 - Y a-t-il une pénalité en cas de retard ?
→ 遅延時のペナルティを確認する質問。 - Des frais peuvent s’appliquer 〜.
→ 支払いの遅れによる規則の説明。




