【初級文法⑰】数字・日付・曜日の表現

フランス語の学習を始めるうえで、数字や日付、曜日の表現は避けて通れません。
自己紹介、予定の確認、年齢の伝達、誕生日を祝う場面など、あらゆる日常会話で使われる基本表現です。
このレッスンでは、基礎的な数字の読み方から、日付・曜日の文法的な表現ルール、そして会話での自然な使い方までを詳しく解説します。
数字・日付・曜日の基本
数字
フランス語の数字は、1から20までは一つひとつの形をしっかり覚えることが大切です。
発音と綴りが一致しないものも多く、聞き取りや書き取りで混乱しやすいため、音と視覚の両方から覚えることがポイントです。
21以降は「vingt et un(21)」「vingt-deux(22)」のように結合されていきますが、本記事ではまず20までを確実に覚えることを目的とします。
数字 | フランス語 | 読み方(カナ) |
---|---|---|
1 | un | アン |
2 | deux | ドゥ |
3 | trois | トロワ |
4 | quatre | キャトル |
5 | cinq | サンク |
6 | six | シス |
7 | sept | セット |
8 | huit | ユイット |
9 | neuf | ヌフ |
10 | dix | ディス |
11 | onze | オンズ |
12 | douze | ドゥーズ |
13 | treize | トレーズ |
14 | quatorze | キャトルズ |
15 | quinze | カーンズ |
16 | seize | セーズ |
17 | dix-sept | ディセット |
18 | dix-huit | ディズユイット |
19 | dix-neuf | ディズヌフ |
20 | vingt | ヴァン |
曜日
曜日は日常的に使われる語彙でありながら、英語とは異なり頭文字が小文字になる点に注意が必要です。
また、フランス語の曜日はすべて男性名詞として扱われます。
フランス語 | 日本語 | 読み方(カナ) |
---|---|---|
lundi | 月曜日 | ランディ |
mardi | 火曜日 | マルディ |
mercredi | 水曜日 | メルクルディ |
jeudi | 木曜日 | ジュディ |
vendredi | 金曜日 | ヴァンドルディ |
samedi | 土曜日 | サムディ |
dimanche | 日曜日 | ディマンシュ |
月と日付の表現
日付の表現では、日 → 月 → 年の順で表すのがフランス語の基本です。
特に「1日」だけは序数を使い、それ以外は基数で表します。
- le premier(1er) janvier(1月1日)
- le 2 février(2月2日)
- le 14 juillet(7月14日)
月の名前も曜日と同様に小文字で書き、文頭以外では大文字にしません。
月 | フランス語 | 読み方(カナ) |
---|---|---|
1月 | janvier | ジャンヴィエ |
2月 | février | フェヴリエ |
3月 | mars | マルス |
4月 | avril | アヴリル |
5月 | mai | メ |
6月 | juin | ジュアン |
7月 | juillet | ジュイエ |
8月 | août | ウット |
9月 | septembre | セプタンブル |
10月 | octobre | オクトーブル |
11月 | novembre | ノヴァンブル |
12月 | décembre | デサンブル |
文法のポイント解説
例文と表解説
フランス語の文 | 日本語訳 | 解説 |
---|---|---|
Aujourd’hui, c’est lundi. | 今日は月曜日です。 | 「c’est + 曜日」で、曜日を主語のように伝える表現。曜日には冠詞は不要。 |
Mon anniversaire est le 12 mai. | 私の誕生日は5月12日です。 | 「le + 数字 + 月」の形で日付を表す。日付は定冠詞とセット。 |
Il a vingt ans. | 彼は20歳です。 | 年齢を表すときは「avoir + 数字 + ans」で「~歳である」と表現する。 |
Nous partons le 25 décembre. | 私たちは12月25日に出発します。 | 日付は「le」で始まり、日 → 月の順。具体的な出来事の予定にも使える。 |
Demain, c’est mardi. | 明日は火曜日です。 | 「c’est + 曜日」で未来の曜日も自然に伝えられる。demain(明日)などの時間表現とよく使われる。 |
曜日と冠詞の使い分け
フランス語では曜日の前に冠詞をつける場合とつけない場合があります。
この違いは次のように分類できます。
- 冠詞なし(単発の出来事):Je vais à Paris mardi.(火曜日にパリへ行く)
- 冠詞あり(習慣的行動):Je vais à Paris le mardi.(毎週火曜日にパリへ行く)
このように「le + 曜日」で「毎〜曜日」というニュアンスを表現できます。
年齢の表現構文
フランス語で「〜歳です」と言いたいとき、英語の「be動詞(I am 〜)」ではなく、動詞 avoir(持つ)を使うことが決まりです。
- J’ai 30 ans.(私は30歳です)
- Elle a 18 ans.(彼女は18歳です)
この構文は、日本語の感覚からするとやや違和感がありますが、文ごと覚えるのが効果的です。
曜日・月はすべて小文字
文法的なルールとして、曜日や月はすべて小文字で書くのが原則です。
英語のように常に大文字で始めるわけではないため、書き取りの際に注意しましょう。
まとめ
- フランス語の数字は発音と綴りが異なることが多いため、音声と一緒に学ぶのが効果的。
- 曜日には原則として冠詞をつけないが、習慣的な行動を表すときは le + 曜日を使う。
- 日付の表現は「le + 数字 + mois」が基本で、「1日」だけは le premier と表現する。
- 年齢表現は avoir + 数字 + ans の構文を用いる。
- 曜日・月名は小文字表記が原則。大文字にするのは文頭に来る場合のみ。