フランス語の進行中表現|“être en train de + 不定詞” の構文解説
Izumi French Garden
フランス語では、未来のことを表す表現として「近接未来」と「単純未来」があります。
どちらも「〜する」「〜するだろう」と訳されますが、表すニュアンスや使い方には違いがあります。
ここでは、近接未来と単純未来の構造・意味・使用場面を比較し、使い分けのコツを解説します。
近接未来は、aller(行く)の現在形 + 不定詞で構成されます。
「〜するつもり」「すぐ〜する」というごく近い未来を表します。英語の “be going to do” に近い表現です。
単純未来は、未来の出来事・予定・予測などを表す未来時制です。英語の “will” に相当します。
構造としては、動詞の不定詞に活用語尾(-ai, -as, -a, -ons, -ez, -ont)をつけて作ります。
近接未来は、「すぐに行う予定の行動」「目の前で起こりそうな出来事」などに使われます。
話し手の頭の中では、すでにその行動を実行に移すつもりであることが多く、時間的にも心理的にも近い未来を扱います。
単純未来は、よりフォーマルで中立的な語調を持ちます。
話し手の意志というよりも、予測・客観的事実・夢・願望を語るときに使われます。
動詞の活用は不規則なものも多いため、習得には多少の慣れが必要ですが、未来表現として重要な構文です。
近接未来と単純未来は、時制によって伝わる「距離感」や「確実性」が異なります。
ニュアンス | 近接未来 | 単純未来 |
---|---|---|
時間感覚 | 今から近い未来 | より先の未来 |
話し手の意志 | 強く表れる | 弱め(事実・予測) |
登場頻度 | 日常会話で多い | 書き言葉でも使われる |
英語の対応 | be going to | will |
つまり、同じ「未来」を表す表現でも、話し手の意識する時間感覚やニュアンスによって違いが生まれるのです。