会話

#87 契約書の確認をする時の表現|フランス語のビジネスフレーズ

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Izumi

契約書のやり取りは、ビジネスにおいて特に慎重に進めるべき重要なプロセスです。

契約内容の確認、条項に関する質問、修正依頼、提出物の再送依頼など、フランス語でも丁寧かつ正確に伝える必要があります。

今回は、契約書確認の場面で使うフランス語フレーズを会話例とともに紹介し、表現の使い方や注意点も詳しく解説します。

会話例

A
A

J’ai bien reçu le contrat. Pourrions-nous vérifier quelques points ensemble ?
(契約書を受け取りました。いくつか一緒に確認してもよろしいでしょうか?)

B
B

Bien sûr, je suis à votre disposition.
(もちろんです、どうぞ)

A
A

Concernant l’article 3, pourriez-vous clarifier les conditions de paiement ?
(第3条についてですが、支払い条件をご説明いただけますか?)

B
B

Oui, le paiement doit être effectué dans les 30 jours suivant la facturation.
(はい、支払いは請求後30日以内に行う必要があります)

A
A

Très bien. Et serait-il possible de modifier légèrement la date de livraison ?
(わかりました。納期を少し変更することは可能でしょうか?)

B
B

Oui, nous pouvons fixer la date au 15 avril si cela vous convient.
(はい、ご都合がよろしければ4月15日に設定できます)

A
A

Parfait, merci. Pourriez-vous m’envoyer une version mise à jour ?
(承知しました、ありがとうございます。更新版を送っていただけますか?)

B
B

Bien sûr. Je vous l’enverrai d’ici demain.
(もちろんです。明日までにお送りします)

1. 契約書を受領したことを伝える

契約書を受け取った際は、まず相手に受領したことを明確に伝えます。ビジネスでは、やり取りに齟齬が生じないよう確認を行うのが基本です。

  • J’ai bien reçu le contrat.
    (契約書を受け取りました)

“j’ai bien reçu” は「確かに受け取りました」というニュアンスで、ビジネスメールでも頻出の言い回しです。

続けて、内容確認について丁寧に依頼する場合は、次の表現を使います。

  • Pourrions-nous vérifier quelques points ensemble ?
    (いくつか一緒に確認してもよろしいでしょうか?)

直訳は「私たちは〜できますか?」ですが、実際には「ご確認をお願いしてもよろしいでしょうか?」という控えめな意味合いで使います。

2. 特定の条項について質問する

契約書は条項が多く、分からない点や追加確認が必要な場合があります。その際に役立つ表現がこちらです。

  • Concernant l’article 3,
    (第3条に関してですが)

文頭で Concernant〜(〜について)と述べることで、話題の焦点を明確にすることができます。

続けて、説明を求めるときは次の表現が便利です。

  • Pourriez-vous clarifier les conditions de paiement ?
    (支払い条件についてご説明いただけますか?)

“Pourriez-vous〜?”は丁寧な依頼表現で、ビジネスでは必須です。

clarifier は「明確にする / 説明する」を意味する動詞で、曖昧な点をクリアにしたい場合に使えます。

3. 修正・変更を依頼する

契約内容に変更を加えたい時は、丁寧に頼むことが大切です。

  • Serait-il possible de modifier légèrement la date de livraison ?
    (納期を少し変更することは可能でしょうか?)

légèrement(少し)という副詞を加えることで表現を柔らかくし、相手への配慮を示せます。

また、次のように言い換えることもできます。

  • Serait-il possible de repousser la date ?
    (納期を遅らせることは可能でしょうか?)

動詞 repousser を使うことで「〜を延期する」と表せます。

4. 合意や問題ないことを伝える

相手から提示された内容が問題なければ、合意を明確に伝えます。

  • Cela me convient.
    (問題ありません)

「私にとって都合が良い」という意味で、ビジネスでは非常によく使われます。より強く肯定する場合は “Parfait.”(完璧です)もおすすめです。

このような表現を使うことで会話にメリハリが生まれるので、場面に応じて使い分けましょう。

5. 最新版・更新版の送付を依頼する

修正が必要な場合や、最終バージョンが欲しい場合には以下の表現が便利です。

  • Pourriez-vous m’envoyer une version mise à jour ?
    (更新版を送っていただけますか?)

version は「版」、“mise à jour” は「更新された」を意味します。

また、最後に “Merci d’avance.”(どうぞよろしくお願いいたします)を添えると好印象です。

まとめ

  • Seriez-vous disponible … ?:日程を丁寧に確認する基本表現。
  • Je suis disponible ~ .:都合が良い日時を明確に伝える。
  • Et si ~ ? / Cela vous conviendrait ?:時間を提案するときに便利。
  • en visioconférence / dans nos bureaux:場所や形式の確認に役立つ。
  • Ça me va / Cela me convient:提案を承諾する際に使える。
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