クライアントに提案する時の表現|フランス語のビジネスフレーズ

ビジネスの場では、クライアントに企画やアイデアを提案する場面が頻繁にあります。
フランス語で丁寧かつ自然に「ご提案したいのですが」「こちらはいかがでしょうか」と伝えられると、信頼関係を築くうえで大きな助けになります。
ここでは、クライアントとのやり取りで役立つフランス語の提案表現について、文法的仕組みや具体的な使い方を解説します。
会話例

Bonjour, merci de nous recevoir aujourd’hui. Nous aimerions vous présenter une nouvelle idée.
(ボンジュール, メルスィ ドゥ ヌ ルスヴォワル オジュルデュイ. ヌ ゼムリヨン ヴ プレザンテ ユヌ ヌヴェル イデ)
こんにちは、本日はお時間をいただきありがとうございます。新しいアイデアをご提案したいと思います。

Très bien, je vous écoute.
(トレ ビヤン, ジュ ヴ ゼクート)
いいですね。お聞きします。

Nous pourrions mettre en place une campagne en ligne afin d’augmenter votre visibilité.
(ヌ プリヨン メトル アン プラス ユヌ カンパーニュ アン リーニュ アファン ドゥ オグマンテ ヴォートル ヴィジビリテ)
御社の認知度を高めるために、オンラインキャンペーンを実施できればと思います。

C’est intéressant. Quels seraient les avantages principau
(セ タンテレサン. ケル スレ レ ザヴァンタージュ プランスィポー?)
面白いですね。主なメリットは何ですか?

Cela permettrait d’attirer de nouveaux clients et de renforcer votre image de marque.
(スラ ペルメトレ ダティレ ドゥ ヌヴォー クリヤン エ ドゥ ランフォルセ ヴォートル イマージュ ドゥ マルク)
新規顧客の獲得とブランドイメージの強化につながります。
会話のポイント解説
1. 提案を切り出すときの基本表現
提案の冒頭では「〜をご提案したいのですが」という柔らかい表現を使います。
- Nous aimerions vous présenter une idée.
(アイデアをご提案したいと思います) - Nous voudrions vous proposer un projet.
(プロジェクトをご提案したいと存じます)
ここで使われている aimerions / voudrions は条件法現在形(直訳すると「〜したいだろう」)で、断定を避け、相手への配慮を込めた表現になります。
“Nous proposons 〜”(提案します)と断定的に言うよりも、条件法現在を使った方が丁寧な印象を与えることができます。
2. 提案を伝えるときの便利な文型
単純に「〜しましょう」ではなく、可能性や有用性を示す表現を使うと説得力が高まります。
- Nous pourrions mettre en place une campagne.
(キャンペーンを導入できるかと思います) - Il serait intéressant de développer ce projet.
(このプロジェクトを進めることには意味があると思われます)
“nous pourrions 〜”(〜できるかもしれません)は、相手に余地を残したソフトな提案です。
また、“il serait intéressant de 〜“(〜は興味深い/意味があるでしょう)は、客観的にメリットを示す言い方です。
3. メリットを示す表現
提案は「利点」を示すことで、クライアントにとっての価値が明確になります。
- Cela permettrait d’attirer de nouveaux clients.
(それによって新規顧客を獲得できます) - Cela aiderait à renforcer votre image de marque.
(ブランドイメージの強化に役立ちます)
ここでも条件法を使うことで「もし実施すれば〜につながる」という柔らかいニュアンスを出しています。
断定せずに「可能性」を示すことで、相手も安心して提案を受け止めることができます。
4. 相手の意見を促すフレーズ
提案をした後は、相手の反応を引き出すことが重要です。フランス語では次のような表現がよく使われます。
- Qu’en pensez-vous ?
(いかがでしょうか) - Est-ce que cela vous conviendrait ?
(ご都合はいかがでしょうか?)
“convenir à 〜” は「〜に適している、都合がよい」という意味で、ビジネスの場でよく登場します。
5. 提案を整理するときのつなぎ表現
プレゼンテーションや長めの提案では、論理的に話を進めるための「つなぎ言葉」が重要です。
- Tout d’abord, 〜(まず第一に)
- Ensuite, 〜(次に)
- Enfin, 〜(最後に)
これらのフレーズを使うと、提案の流れを整理して伝えることができます。
まとめ
- Nous aimerions / Nous voudrions 〜:「ご提案したいのですが」という丁寧な切り出し。
- Nous pourrions / Il serait intéressant de 〜:控えめで配慮のある提案表現。
- Cela permettrait / Cela aiderait à 〜:メリットを伝える便利なフレーズ。
- Qu’en pensez-vous ? / Est-ce que cela vous conviendrait ?:相手の意見を促す質問。
- Tout d’abord / Ensuite / Enfin:提案を整理するためのつなぎ表現。