文法

フランス語の C’est 構文の使い方|例文で学ぶ基本用法

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Izumi

フランス語の C’est は、最もよく使われる表現のひとつです。英語の “This is” や “It’s” に近い意味を持ち、日常会話でも文章でも頻繁に登場します。

人・物・状況の説明、感想の表現、時間や日付の提示 など、幅広く使えるため、フランス語を学ぶ最初の段階で習得しておくと便利です。

今回は、C’est の基本的な使い方から応用的な表現まで、具体例を交えて詳しく解説します。

1. C’est の基本構造と意味

C’est は “Ce + est” の短縮形です。文の最初に置かれて「これは〜です/それは〜です」を表します。

  • C’est un livre.(これは本です)
  • C’est Marie.(こちらはマリーです)

Ce は指示代名詞で、「これ」「それ」「あれ」といった意味を持ち、後ろに動詞 être(〜である)の三人称単数形 est を伴います。

また、注意点として “Ce est” とは言わず、必ず C’est の形に短縮して使います。

2. 名詞と一緒に使う場合

2-1. C’est + 不定冠詞 + 名詞

この用法は、新しい情報を提示したり、何かを初めて紹介するときに使います。

  • C’est un film intéressant.(これは面白い映画です)
  • C’est une idée originale.(これは独創的なアイデアです)

「C’est + 不定冠詞 + 名詞」は会話でも頻出の基本形となるので、まずはこの形から覚えましょう。

2-2. C’est + 固有名詞

人や都市・国などの固有名詞を紹介するときにも用いられます。

  • C’est Paul.(こちらはポールです)
  • C’est Paris.(ここはパリです)

自己紹介や相手を紹介するときにも活用できる便利な言い方です。

3. 形容詞と一緒に使う場合

C’est の後に形容詞を置くと、状況や物事に対する感想を簡単に伝えられます。

そして重要なポイントなのが、形容詞は文法的な性・数の一致を行わず、常に男性単数形で使います。

  • C’est beau !(きれいだ!)
  • C’est intéressant.(面白いね)
  • C’est difficile.(難しいね)

例えば、形容詞 beau は女性名詞に合わせて belle にする必要はなく、常に “C’est beau” のまま使います。

4. 代名詞や指示語と一緒に使う場合

「それだ」「これだ」と指し示したり、強調したりするときにも使われます。

  • C’est moi.(それは私です)
  • C’est lui.(それは彼です)
  • C’est ça.(そうだよ/そのとおり)

特に “C’est ça.”(そのとおり)は相手に同意するときの返答として、フランス語で頻繁に使われる表現です。

5. 時間・日付・曜日を表す場合

C’est は、時間や日付、曜日を言うときにも使えます。

  • C’est lundi aujourd’hui.(今日は月曜日です)
  • C’est le 14 juillet.(今日は7月14日です)
  • C’est l’heure de partir.(出発する時間だよ)

このように「今日は〜だ」と言いたいときに便利です。

6. まとめ

  • C’est(これは〜です/それは〜です)は、フランス語の会話で最も使う表現のひとつ。
  • 名詞、形容詞、代名詞、日付・時間など用途は幅広い。まずは名詞や形容詞と組み合わせて自然に使えるようにする。
  • 感想表現では形容詞が「常に男性単数形」になる点に注意。
  • 短い表現(C’est ça. や C’est bien.)はそのまま覚えると会話で役立つ。

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泉(Izumi)
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