商談を承諾する時の表現|フランス語のビジネス会話

ビジネスのやり取りでは、相手の提案や依頼に対して承諾する場面が出てきます。
単に Oui(はい)と答えるだけではなく、丁寧で前向きなニュアンスを加えることで、信頼関係を深めることができます。
ここでは、商談を承諾する際によく使われるフランス語表現と、その文法的な仕組みを詳しく見ていきます。
会話例

Nous vous proposons de signer le contrat dès la semaine prochaine.
(ヌ ヴ プロポゾン ドゥ スィニェ ル コントラ デ ラ スマン プロシェーヌ)
来週から契約を進めさせていただければと思います。

Oui, cela nous convient parfaitement.
(ウィ, スラ ヌ コンヴィアン パルフェトゥマン)
はい、それで問題ありません。

Est-ce que jeudi matin vous conviendrait pour la signature ?
(エ ス ク ジゥディ マタン ヴ コンヴィアンドレ プール ラ スィニャトゥール?)
木曜の午前に署名するということでよろしいでしょうか?

Très bien, jeudi matin me convient.
(トレ ビヤン, ジゥディ マタン ム コンヴィアン)
承知しました。木曜の午前で結構です。

Parfait, merci pour votre disponibilité.
(パルフェ, メルスィ プール ヴォートル ディスポニビリテ)
承知しました。ご都合を合わせていただきありがとうございます。

Avec plaisir, à jeudi.
(アヴェク プレジール, ア ジゥディ)
こちらこそ、木曜日にお会いしましょう。
会話のポイント解説
1. 「承諾する」を表す動詞 convenir
フランス語で「承諾する/都合が合う」というニュアンスを表す便利な動詞が “convenir” です。
- Cela me convient.
(それで問題ありません)
convenir は直訳すると「〜に適している/〜に合っている」という意味で、ビジネス会話では「承知しました」「異存ありません」に相当します。
また、cela は「その提案/条件/日程」といった相手の提示内容を指します。
2. 日程や条件を承諾する表現
商談では日程調整や契約条件への同意を伝えることが多いです。
- Jeudi matin me convient.
(木曜の午前で問題ありません) - Cette date est parfaite pour nous.
(この日程は私たちにとって最適です)
ここで使われている parfait(e) は「完璧な」という意味ですが、ビジネス会話では「ちょうど良い」「理想的」といったニュアンスで使われます。
相手の提案を快く受け入れる表現として非常に便利です。
3. 丁寧に承諾する短いフレーズ
承諾をよりスマートに伝えるために、短い定型句を覚えておくと便利です。
- Très bien.(承知しました/よろしいです)
- Parfait.(完璧です/問題ありません)
- Avec plaisir.(喜んで/ぜひ)
それぞれニュアンスが少し異なります:
- Très bien → 中立的で落ち着いた承諾。
- Parfait → 強い賛同、積極的な承諾。
- Avec plaisir → 親しみや柔らかさを含む快諾。
状況に応じて上手に表現を使い分けることがポイントです。
4. 承諾後の次のステップを確認する
承諾したあとには、次の段階を確認する一言を添えると実務的で好印象です。
- Pourriez-vous m’envoyer le contrat cette semaine ?
(今週中に契約書を送っていただけますか?) - Nous confirmons donc la réunion pour jeudi matin.
(それでは木曜午前の打ち合わせで確定いたします)
このように「承諾+確認」の流れを意識すると、ビジネス上のやり取りがスムーズになります。
まとめ
- convenir:「〜に都合が合う/〜に適している」→ 承諾を表す定番動詞。
- Cela me convient / Cela nous convient:「問題ありません/承知しました」。
- Très bien / Parfait / Avec plaisir:ニュアンスを調整できる承諾フレーズ。
- 承諾後には「次の段階を確認するフレーズ」を添えると実践的。





