#43 仕事のミスを謝罪する時の表現|フランス語のビジネスフレーズ

ビジネスの場面では、誰でもミスをしてしまうことがあります。その際に大切なのは適切に謝罪し、状況を説明することです。
フランス語では「すみません」と一言で謝る表現から、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と丁寧に謝罪する表現まで、いくつかの段階があります。
ここでは、基本の謝罪表現から丁寧な言い回し、さらに解決策を伝えるときのフレーズを解説します。
会話例

Je voulais vous parler d’une erreur que j’ai commise.
(私がしてしまったミスについてお話ししたいのですが)

Ah, de quoi s’agit-il ?
(ああ、どんな内容ですか?)

Je suis désolé(e), j’ai envoyé le mauvais document au client.
(申し訳ありません、誤った書類をクライアントに送ってしまいました)

D’accord, l’important est de corriger rapidement.
(わかりました。大事なのは早く修正することです)

Bien sûr, je vais renvoyer la bonne version tout de suite.
(もちろんです。すぐに正しいバージョンを送り直します)
1. 基本的な謝罪の言い方
フランス語で最もよく使われる謝罪表現が “Je suis désolé(e).”(申し訳ありません)です。
désolé は「残念に思う」という形容詞です。女性が使う場合は語尾に e をつけて désolée と表記します。
- Je suis désolé, j’ai fait une erreur.
(申し訳ありません、ミスをしました)
一方、軽く「すみません」と言いたいときは “Excusez-moi.” を使います。
- Excusez-moi, je me suis trompé de fichier.
(すみません、ファイルを間違えました)
英語の Excuse me に近く、謝罪以外でも、相手の注意を引くときによく使われます。
2. 「ミスをする」を表す動詞
フランス語には「ミスをする」という表現がいくつかあり、次の動詞をよく使います。
- faire une erreur
(間違いをする) - commettre une erreur
(誤りを犯す)
commettre の方がややフォーマルで、ビジネスシーンでの使用に向いています。
- J’ai fait une erreur dans l’adresse e-mail.
(メールアドレスを間違えました) - J’ai commis une erreur dans la facture envoyée.
(送った請求書に誤りがありました)
3. 丁寧に謝罪するフレーズ
ビジネスシーンでは、より丁寧な謝罪表現が必要になる場合があります。
- Je vous présente mes excuses.
(心からお詫び申し上げます) - Je suis vraiment désolé pour la confusion.
(混乱を招いてしまい、本当に申し訳ありません) - Veuillez nous excuser pour cet incident.
(この件につきましてお許しください)
“présenter ses excuses” は「お詫びを申し上げる」という意味で、公式な場やメールでよく使われます。
また、“Veuillez 〜” は「どうか〜してください」という丁寧な依頼表現で、ビジネス文書で多用されます。
4. 解決策を示す表現
謝罪と同時に「どのように対応するか」を伝えることが、信頼回復につながります。
- Je vais corriger immédiatement.
(すぐに修正いたします) - Je vais renvoyer la bonne version tout de suite.
(正しいバージョンをすぐに送り直します) - Cela ne se reproduira plus.
(二度と繰り返しません)
ビジネスでは「誠意を行動で示す」ことが重視されます。単に謝るだけでなく、今後の対応を簡潔に伝えるのが効果的です。
まとめ
- Je suis désolé(e). / Excusez-moi.:基本的な謝罪表現。
- faire une erreur / commettre une erreur:「ミスをする」の言い方。
- Je vous présente mes excuses. / Veuillez nous excuser:フォーマルな謝罪表現。
- 解決策を提示する:「修正する」「すぐ対応する」などを伝えることが重要。




