【フランス語文法#15】aller の現在形と近接未来
Izumi French Garden
フランス語では、主語が変わると動詞の形(活用)も変わるという特徴があります。
主語と動詞を一致させるルールは、フランス語の文を正しく作るうえで避けては通れない重要な項目です。
今回は、フランス語の名詞と動詞の一致の仕組みとルールを解説します。
フランス語では、主語の人称(1人称、2人称、3人称)と数(単数/複数)に応じて、動詞が必ず活用(=形を変える)必要があります。
これは代名詞だけでなく、人名や物の名前などの名詞が主語になるときも、同じルールが適用されます。
主語 | 活用形 | 例文 |
---|---|---|
je(私) | mange | Je mange une pomme.(私はリンゴを食べる) |
tu(君) | manges | Tu manges du pain.(君はパンを食べる) |
il / elle / on(彼・彼女・人) | mange | Il mange une banane.(彼はバナナを食べる) |
nous(私たち) | mangeons | Nous mangeons ensemble.(私たちは一緒に食べる) |
vous(あなた/あなたたち) | mangez | Vous mangez à midi.(あなたは正午に食べる) |
ils / elles(彼ら・彼女たち) | mangent | Ils mangent beaucoup.(彼らはたくさん食べる) |
このように、「人称」と「数」に注目して動詞の形を決めるのがポイントです。
動詞の活用は、人称代名詞のときだけでなく、名詞が主語のときも同じです。
名詞の「人称・数」を意識して動詞を活用させるのが重要です。
主語が複数人だったり、「私たちは〜」のように自分と相手を含むときも、nous または vous と同じ扱いになります。
このように、代名詞に言い換えると正しい活用が選びやすくなります。
注意点として、見た目上の「数」と意味的・文法的な「数」が異なるケースも少なからずあります。
「人々」を意味する gens は、常に複数形となります。そのため、être の3人称複数 sont を使います。
一方、「家族」を意味する famille の場合、こちらは単数として扱われます。そのため、動詞は3人称単数形 part を使います。