#295 上司に判断を仰ぐ|フランス語のビジネスフレーズ

職場では、自分だけで判断できない案件に直面することがあります。
例えば、重要な取引先への対応や予算に関わる決定、あるいはチーム全体に影響する方針変更などでは、上司の判断を仰ぐ必要があります。
そこで今回は、上司に判断を仰ぐ場面で使えるフランス語表現を、実際の場面を想定した会話例に沿って解説していきます。
会話例

Nous avons reçu une nouvelle demande du client.
(クライアントから新しい依頼が届きました)

D’accord. De quoi s’agit-il ?
(分かりました。どのような内容ですか?)

Le client souhaite modifier le planning du projet.
(クライアントがプロジェクトのスケジュール変更を希望しています)

Merci pour vos explications. J’ai bien compris la situation.
(ご説明ありがとうございます。状況は把握しました)

Quelle décision devrions-nous prendre ?
(どのような判断をすべきでしょうか?)

Je pense qu’il faut d’abord évaluer l’impact sur le calendrier.
(まずスケジュールへの影響を評価する必要があると思います)

Très bien, merci pour votre avis.
(承知しました。ご意見ありがとうございます)
1. まず状況を簡潔に説明する
上司に判断を仰ぐ前に、まず現在の状況を分かりやすく伝えることが大切です。
- Nous avons reçu une nouvelle demande du client.
(クライアントから新しい依頼が届きました)
nous avons reçu は、動詞 recevoir(受け取る)の複合過去です。
複合過去は、過去に起きた出来事や完了した行為を表す時に使われます。ここでは「クライアントから依頼を受け取った」という出来事がすでに発生しているため、複合過去が使われています。
recevoir(受け取る)は不規則動詞で、過去分詞は reçu になります。そのため、「私たちは受け取りました」は nous avons reçu という形になります。
また、une nouvelle demande は「新しい依頼」という意味です。形容詞 nouveau(新しい)は、ここでは女性名詞 demande に合わせて女性形 nouvelle になっています。
そして une demande du client で「クライアントからの依頼」という意味になります。du は前置詞 de と定冠詞 le が縮約した形で、“de + le → du” となっています。
- Le client nous a contactés ce matin.
(クライアントが今朝連絡してきました。) - Un problème est survenu pendant le projet.
(プロジェクト中に問題が発生しました。) - Nous avons reçu une réponse du fournisseur.
(仕入先から返答が届きました。)
2. 判断を仰ぐ
状況を説明したら、上司に意見や判断を求めます。
- Quelle décision devrions-nous prendre ?
(私たちはどのような判断をすべきでしょうか?)
quelle décision は「どのような判断」という意味です。quelは「どの」「どんな」を表す疑問形容詞で、ここでは女性名詞 décision に合わせて quelle という形になっています。
また、devrions-nous は、動詞 devoir(〜しなければならない/〜すべきである)の条件法現在形を倒置した形になります。
条件法現在の devrions-nous を使うことで、「私たちはどうすべきでしょうか」という控えめで丁寧なニュアンスになります。ビジネスの場で上司に判断を仰ぐ際によく使われる表現です。
そして prendre une décision で、「決定を下す」「判断する」という表現になります。
- Quelle décision devons-nous prendre ?
(私たちはどのような判断を下すべきですか?) - Que devrions-nous faire ?
(私たちはどうすべきでしょうか?) - Que me conseillez-vous ?
(どのように対応すべきでしょうか?)
3. 上司の意見を理解する
判断を仰いだ後は、上司の考えや優先事項を正確に理解することが重要です。
- Je pense qu’il faut d’abord évaluer l’impact sur le calendrier.
(まずスケジュールへの影響を評価する必要があると思います。)
je pense que は「〜と思います」という、自分の意見や判断を述べる時に使われる基本表現です。ここでは、que の後ろに文を続けて、“Je pense que + 文”(私は〜だと思います)という形になっています。
il faut は「〜する必要がある」「〜しなければならない」という意味の表現です。主語の il は形式主語で、特定の「彼」を指しているわけではありません。また、il faut の後ろには動詞の不定詞を続けます。
また、d’abord は「まず」「最初に」を表す副詞です。複数の対応が考えられる場面で、最初にすべきことを示す時によく使われます。
évaluer は「評価する」「見積もる」という意味の動詞です。今回の文では、スケジュールへの影響を分析・評価するというニュアンスで使われています。
- Il faut vérifier les coûts.
(コストを確認する必要があります) - Nous devons analyser les risques.
(リスクを分析する必要があります) - Il serait préférable d’attendre.
(待つ方が望ましいでしょう)
まとめ
- Nous avons reçu une nouvelle demande du client.
→ 新しい状況や問題を報告する。 - Quelle décision devrions-nous prendre ?
→ 上司に判断を仰ぐ際の表現。 - Il faut d’abord évaluer l’impact.
→ il faut で必要な対応を示す。




