文法

#43 フランス語の受動態|構文の作り方と用法解説

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Izumi
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フランス語の文章では、主語が「〜される側」である場合に「受動態」を使います。

英語と同様に、能動態(〜する)ではなく、受動態(〜される)で表現したいときに使われます。

今回は基本の形や使い方を中心に、フランス語の受動態の仕組みを解説していきます。

1. 受動態の構造

フランス語の受動態は、「〜される」という動作の受け手を主語にした文を作るときに使います。

英語の受動態(be + 過去分詞)と似た構造ですが、性と数の一致など、フランス語ならではのルールもあります。

受動態構文
  • 主語 + être(活用)+ 過去分詞 +(par + 行為者)

この「être + 過去分詞」の形が、受動態の核となります。

また、主語が女性単数なら過去分詞に -e を、複数なら -s をつけるなど、英語の受動態にはない細かな変化も求められます。

ポイント
  • être の時制は文の内容に応じて変化します。
    → 現在なら est, 複合過去なら a été, 単純未来なら sera など。
  • 過去分詞は、主語の性・数に一致させる必要があります。

2. 性と数の一致が必要不可欠

フランス語の受動態における最大の特徴は、過去分詞が主語の性と数に一致するという点です。

これは受動態だけでなく、他の複合時制でも共通のルールですが、「être + 過去分詞」の形をとる受動態では特に目立ちます。

例文
  • 男性単数:
    Le document est signé.
    (その書類は署名されている)
  • 女性単数:
    La lettre est signée.
    (その手紙は署名されている)
  • 男性複数:
    Les documents sont signés.
    (それらの書類は署名されている)
  • 女性複数:
    Les lettres sont signées.
    (それらの手紙は署名されている)

受動態を正しく使うには、過去分詞の性・数の変化パターンを覚えることが重要です。

3. être の時制を変えることで文の時制を調整

受動態の構文では、be動詞にあたる être の活用によって、文全体の時制が決まります。

例文
  • 現在形:
    Le film est vu par beaucoup de gens.
    (その映画は多くの人に見られている)
  • 複合過去:
    Le film a été vu hier soir.
    (その映画は昨夜見られた)
  • 半過去:
    Le film était vu chaque semaine.
    (その映画は毎週見られていた)
  • 単純未来:
    Le film sera vu demain.
    (その映画は明日見られるだろう)

4. par(〜によって)は省略可能

フランス語の受動態に使う「par」は、英語の受動態構文の「by(〜によって)」に相当します。

そして英語と同じように、フランス語の受動態でも行為者が特定されていない・重要でない場合は par 以下を省略するのが自然です。

例文
  • La décision a été prise.
    (決定が下された)
    → 誰が決めたかよりも「決定がなされた」という事実が重要。
  • Les résultats ont été publiés.
    (結果が公開された)
    → 誰が公開したかは明示しなくてよい。

このように、受動態は「行為者を目立たせない中立的な表現」として、ニュースや公式発表でも使われます。

受動態がよく登場するシチュエーションには以下のようなものがあります。

ポイント
  • 報道文(ニュース記事、発表)
    例:Le président a été élu par le peuple.
    (大統領は国民に選ばれた)
  • 公的な手続きや通知
    例:Votre dossier a été accepté.
    (あなたの書類は受理されました)
  • 客観的な説明
    例:Ce produit est fabriqué en France.
    (この製品はフランスで作られています)

5. まとめ

今回の文法ポイント
  • フランス語の受動態は「être + 過去分詞」の形で作り、過去分詞は主語の性・数に一致させる。
  • 文の時制によって、être の形を適切に変える(例:est / a été / sera など)。
  • 「par + 行為者」の形は、必要な場合のみ明記する(多くは省略される)。
  • 過去分詞の変化と時制の一致が鍵。文構造をしっかり把握して使い分ける練習が必要。

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