会話フレーズ

#5 落し物を届ける時の表現|フランス語の生活フレーズ

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Izumi

旅行中や街を歩いているとき、誰かが財布やスマートフォンを落としたのを見つけることがあります。

フランスでも、落し物を見つけたらすぐに係員や近くの人に知らせるのがマナーです。丁寧で自然な言い回しを身につければ、困っている人を助けられる場面も増えるはずです。

今回は、「これを見つけました」「誰かの忘れ物のようです」「届けたいのですが」といったフランス語の基本的な伝え方を解説します。

会話例

A
A

Excusez-moi, j’ai trouvé ce portefeuille par terre.
(すみません、この財布が地面に落ちていました)

B
B

Merci beaucoup. Vous savez à qui il appartient ?
(ありがとうございます。それが誰のか分かりますか?)

A
A

Non, je l’ai juste trouvé devant la porte.
(いいえ、入口の前で見つけただけです)

B
B

Très bien, je vais le remettre au bureau des objets trouvés.
(分かりました。遺失物取扱所に届けます)

A
A

Parfait. Bonne journée !
(よかったです。よい一日を!)

B
B

À vous aussi !
(あなたも!)

1. 複合過去 “J’ai trouvé ~” の使い方

フランス語では「~を見つけた」というような一度きりの過去の出来事を表すとき、複合過去を使います。

複合過去】主語+助動詞 avoir の現在形+過去分詞

動詞 trouver(見つける)は他動詞のため、助動詞には avoir を使います。

  • J’ai trouvé un téléphone.
    (電話を見つけました)
  • Tu as trouvé mon sac ?
    (私のカバンを見つけた?)

2. 所有表現:à qui il appartient ?

“appartenir à ~“ は「~に属する/〜のものである」という意味のフレーズです。

  • Il appartient à quelqu’un.
    (それは誰かのものです)
  • 【疑問文の場合】
    À qui appartient-il ? / À qui il appartient ?
    (誰のものですか?)

この構文はフォーマルな書き言葉に近いですが、観光地や駅のスタッフが使う表現としては自然です。

よりカジュアルに言う場合は:

  • C’est à qui ?(誰の?)
  • Tu sais à qui c’est ?(誰のか分かる?)

などもあります。ややカジュアルなので、状況に応じて使い分けましょう。

3. 未来の予定・意志を表す構文

「aller + 動詞の原形」で近接未来という構文になり、近い未来や予定を表すことができます。

  • Je vais remettre ce portefeuille.
    (この財布を届けます)

そして、目的語(ce portefeuille)が代名詞に変わると、以下の文になります。

  • Je vais le remettre.
    (私はそれを届けます)

「le」は財布を指し、直接目的語として動詞 remettre の直前に置かれます。

まとめ

  • J’ai trouvé ce portefeuille par terre.
    → 複合過去の使い方に注目。
  • Vous savez à qui il appartient ?
    → 「それが誰のか分かりますか?」という意味。所有を表す構文に注意。
  • Je vais le remettre au bureau des objets trouvés.
    → 「遺失物取扱所に届けます」という丁寧な意思表現。
  • Bonne journée ! / À vous aussi !
    → 別れのあいさつとして定番。

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