【フランス語文法#42】前未来の使い方
Izumi French Garden
フランス語では、話し手が文中の「ある要素」を際立たせたいときに使う特別な構文があります。それが「C’est ~ que / qui ~」という強調構文です。
この構文を使うと、主語、目的語、時間、場所などを文の中で特に目立たせることができます。
英語の「It is ~ that …」に近い構造ですが、フランス語ではもっと自然で頻繁に使われます。
このレッスンでは、強調構文の仕組み、使い方のパターン、ニュアンスの違いを解説していきます。
強調構文とは、文の中の一部分を目立たせたいときに使う構文です。
たとえば「誰が行ったのか」「何をしたのか」「いつ?どこで?」といった情報のうち、特に重要な部分に焦点を当てたいときに使います。
この構文はもともとの文を分解し、“C’est ~ que / qui ~“という形で組み直すことで、「話しているのは〜なんだ」というように特定の情報を強調できます。
強調構文 “C’est ~ que / qui ~“ では、「qui / que」の2種類の接続詞を使い分ける必要があります。
接続詞 | 強調される要素 | 文中での役割 |
---|---|---|
qui | 主語 | 強調される語が主語(=動作をする人・物)である場合 |
que | 目的語・時・場所 など | 主語以外の語を強調したい場合(=目的語、副詞句など) |
このように、主語を変えずに一部だけを前に出し、“C’est ~ que / qui ~” の形にするだけで、情報の焦点を自然に移すことができます。
強調構文は肯定文だけでなく、否定文や疑問文でも使うことができます。