面接を受ける時の表現|フランス語のビジネス会話

フランス語圏での就職や留学の面接では、自己紹介や志望動機を簡潔に伝えることが大切です。
よく使われる定型フレーズを覚えておけば、緊張した場面でも自信を持って答えることができます。
ここでは面接でよく使うフランス語の表現について、文法的ポイントやフレーズの使い分けといった観点から解説します。
会話例

Bonjour, présentez-vous, s’il vous plaît.
(ボンジュール, プレゾンテ ヴ, スィル ヴ プレ)
こんにちは、自己紹介をお願いします。

Bonjour, je m’appelle Yuki Tanaka. Je viens du Japon.
(ボンジュール, ジュ マペル ユキ タナカ. ジュ ヴィヤン デュ ジャポン)
こんにちは、田中ユキと申します。日本から来ました。

Pourquoi voulez-vous travailler dans notre entreprise ?
(プルクワ ヴレ ヴ トラヴァイエ ダン ノートル アントルプリーズ?)
なぜ当社で働きたいのですか?

Parce que je suis intéressé(e) par le domaine du marketing et je voudrais développer mes compétences ici.
(パルス ク ジュ スュイ アンテレセ パル ル ドメーヌ デュ マルケティング エ ジュ ヴドレ デヴロペ メ コンペタンス イスィ)
マーケティングの分野に興味があり、ここで自分のスキルを伸ばしたいからです。

Avez-vous déjà de l’expérience dans ce domaine ?
(アヴェ ヴ デジャ ドゥ レクスペリヤンス ダン ス ドメーヌ?)
この分野で経験はありますか?

Oui, j’ai fait un stage de six mois dans une agence de communication.
(ウィ, ジェ フェ アン スタージュ ドゥ スィス モワ ダン ズュナジャンス ドゥ コミュニカスィオン)
はい、広報代理店で6か月のインターンをしました。
会話のポイント解説
1. 自己紹介の基本
面接で最初に聞かれるのは「自己紹介」です。自己紹介では名前・出身地を簡潔に伝えましょう。
- Je m’appelle Marie Dupont. J’ai 23 ans et je viens de Lyon.
(マリー・デュポンと申します。23歳で、リヨン出身です)
“Je m’appelle 〜”は「私の名前は〜です」を意味し、自己紹介で最もよく使われる表現の1つです。
“Je viens de 〜”は「〜出身です」を意味します。また、de は前置詞で、国や都市に応じて形が変わります(例:Je viens du Japon / Je viens de France / Je viens des États-Unis)。
2. 志望動機の伝え方
志望動機を伝えるときは、“Parce que 〜”(なぜなら〜)を使うと答えやすくなります。
- Parce que je suis intéressé(e) par le domaine de l’informatique.
(IT分野に興味があるからです) - Parce que je voudrais développer mes compétences dans votre entreprise.
(御社で自分のスキルを伸ばしたいからです0
“être intéressé(e) par 〜” は「〜に興味がある」という表現です。興味の対象は、前置詞 par を使って示します。
“je voudrais 〜” は「〜したいと思います」という、条件法現在形を使った丁寧表現です。
直説法による “Je veux 〜”(私は〜したい)よりも柔らかい響きがあり、面接向きです。
3. 経験を伝える表現
経験を話すときに便利なのが、以下の2つの表現です。
- J’ai de l’expérience dans le domaine de 〜.
(〜の分野で経験があります) - J’ai fait un stage de 〜.
(〜の研修(インターン)をしました)
expérience は母音で始まる女性名詞のため、エリジオンが起こります。(de l’expérience)。
stage(スタージュ)はフランス語で「インターンシップ」という意味で、就職活動の場面で頻出します。
- J’ai de l’expérience dans le domaine du marketing digital.
(デジタルマーケティングの分野で経験があります) - J’ai fait un stage de six mois dans une agence de communication.
(広報代理店で6か月のインターンをしました)
4. 意欲や熱意を示す表現
面接では「なぜこの会社で働きたいのか」を熱意を持って伝えることも大切です。
- Je suis motivé(e) à travailler dans votre équipe.
(御社のチームで働く意欲があります) - Je voudrais contribuer au succès de votre entreprise.
(御社の成功に貢献したいです) - Merci de m’avoir donné cette opportunité.
(この機会をいただきありがとうございます)
motivé(e) は「やる気がある」を意味し、語尾の (e) は主語が女性の場合に追加します。
“contribuer à 〜” は「〜に貢献する」という表現で、ビジネスシーンでよく使われる。
まとめ
- Je m’appelle / J’ai 〜 ans / Je viens de 〜:自己紹介の基本フレーズ。
- Parce que 〜:志望動機を説明する便利な接続詞。
- avoir de l’expérience / faire un stage:経験を述べるときに使う表現。
- motivations を伝える表現:「Je suis motivé(e)〜」「Je voudrais contribuer 〜」で熱意を示す。