文法

#15 フランス語動詞 aller の現在形と近接未来|活用と使い方解説

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Izumi
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フランス語の基本動詞のひとつ「aller(行く)」は、移動を表す動詞として頻繁に使われますが、それだけではありません。

「aller + 不定詞」の形を使えば、「近接未来」という未来表現も作ることができます。

今回は、aller の現在形の活用、基本的な使い方、そして近接未来の作り方・用法について詳しく解説していきます。

1. aller の現在形

aller は英語の “go” に対応する動詞で、「〜へ行く」という基本動作を表す一方で、フランス語では未来表現にも重要な役割を果たします。

この動詞は不規則動詞に分類されるため、現在形の活用は一つずつ覚えていく必要があります。

aller の現在形活用

主語活用形
jevais
tuvas
il / elle / onva
nousallons
vousallez
ils / ellesvont

英語の go とは異なり、フランス語の aller は主語によって形が大きく変わるため注意が必要です。

2. aller の基本用法:移動を表す

フランス語における aller のもっとも基本的な意味は「移動」です。つまり、「ある場所へ行く」動作そのものを表します。

例文
  • Je vais à Paris.
    (私はパリに行きます)
  • Elle va à la bibliothèque.
    (彼女は図書館に行きます)

また、「前置詞 à + 定冠詞」の場合、縮約が起こることがあるので、注意が必要です。

3. 縮約とは?

フランス語では、前置詞 à, de の後に定冠詞 le, les が続くときに縮約が起こります。

これは発音のなめらかさを保つためのフランス語独特のルールです。

aller(行く)という動詞は移動を表すため、後ろに場所を示す「à + 定冠詞 + 名詞」が続くことが非常に多く、縮約のルールをしっかり理解しておく必要があります。

3-1. 縮約のルール:à の場合

定冠詞縮約形
à + le(男性単数)auJe vais au marché.私は市場に行きます。
à + les(複数)auxNous allons aux musées.私たちは美術館に行きます。
à + la(女性単数)à laTu vas à la banque.君は銀行に行きます。
à + l’(母音・無音hで始まる単語)à l’Elle va à l’école.彼女は学校に行きます。
縮約が起こるケースまとめ
  • 縮約は、à の後ろに男性単数名詞・複数名詞の定冠詞(le, les)が来るときだけ起こる。
  • 女性単数名詞の場合は縮約せず、そのまま à la。
  • 定冠詞なし、または不定冠詞(un, une, des)が続く場合は、縮約は起きない。
  • 母音または無音の h で始まる単語の前では「à l’」に短縮される(音のつながりをよくするため)。

3-2. de の場合の縮約(参考)

de(〜の、〜から)も同じルールで縮約しますが、ここでは aller とは直接関係しないので参考情報として紹介しておきます。

定冠詞縮約形
de + leduC’est la clé du bureau.それはオフィスの鍵です。
de + lesdesLe livre des enfants.子どもたちの本。
de + lade laLe prix de la maison.家の値段。
de + l’de l’Le professeur de l’école.学校の先生。

4. 近接未来:今まさに決まった予定を表現

近接未来は、フランス語でこれからすぐに起こる行動や予定を表すために使われる未来表現です。

近接未来
  • 主語 + aller(現在形)+ 動詞の不定詞

英語の “be going to” と非常に似ていますが、フランス語には独自のニュアンスと使い分けがあります。

主語aller(現在形)不定詞(動詞の原形)
Jevaispartir(出発する)
Tuvasétudier(勉強する)
Ilvamanger(食べる)
Nousallonsvoyager(旅行する)
Vousallezacheter(買う)
Ilsvontvisiter(訪問する)

5. 近接未来の意味と特徴

近接未来が持つニュアンスは、次の3つのポイントで理解できます。

5-1. 近い未来の確定した予定

現時点で予定が確定していて、近い将来に起こる出来事を表します。時間的に「今日、明日、すぐ後」など、近未来の行動を話すときに使うのが自然です。

例文
  • Je vais voir un médecin cet après-midi.
    (今日の午後、私は医者に診てもらう予定だ)

5-2. 話し手の意思・計画

話し手の頭の中ですでに決めている行動、すなわち「するつもり」「〜する予定」という意思や計画を示します。

例文
  • Elle va commencer son nouveau travail lundi.
    (彼女は月曜日に新しい仕事を始める予定だ)

5-3. 予測・確信

これから起こりそうな事態について、話し手がかなりの確信をもって未来を述べるときにも使われます。

例文
  • Il va pleuvoir ce soir.
    (今晩は雨が降りそうだ)

近接未来は「話し手が未来に対して具体的なイメージ・予定を持っている」時に使うのがポイントです。

6. 近接未来の否定形と疑問形

6-1. 近接未来の否定文

近接未来の否定文では、aller(動詞)を「ne … pas」で挟みます。

否定文
  • 主語 + ne + aller(現在形)+ pas + 動詞の不定詞

ポイントは、不定詞ではなく、aller を挟むという点です。

例文
  • Je ne vais pas partir.
    (私は出発しないつもりだ)
  • Nous n’allons pas manger.
    (私たちは食べるつもりはない)

6-2. 近接未来の疑問文

近接未来の疑問文は、“Est-ce que” を文頭に付けて作ります。

疑問文
  • Est-ce que + 主語 + aller(現在形) + 不定詞

“Est-ce que” 疑問文は話し言葉でよく使われる、カジュアルな表現です。

例文
  • Est-ce que tu vas partir ?
    (君は出発するつもりなの?)
  • Est-ce que nous allons visiter Paris ?
    (私たち、パリに行く予定なんだよね?)

6-3. 近接未来の倒置疑問文

近接未来では、aller と主語を倒置して疑問文を作ります。

倒置疑問文
  • aller(現在形)- 主語 + 不定詞

倒置疑問文はフォーマルな表現なので、文語やきちんとした場面向きです。

例文
  • Vas-tu venir ?
    (君は来るつもり?)
  • Vont-ils commencer ?
    (彼らは始める予定ですか?)

7. まとめ

今回の文法ポイント
  • aller は「行く」という意味の不規則動詞で、現在形の活用が特別。
  • 近接未来(aller + 不定詞)を使うことで、「これから〜する予定」という未来の行動を表現できる。
  • 近接未来は、日常会話で自然な未来表現として非常に頻繁に使われる。
  • 前置詞 à と定冠詞の縮約(au, aux)にも注意しよう。

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