フランス語の基本動詞 avoir|使い方と活用を徹底解説

フランス語の基本動詞 avoir(持っている) は、英語の have に相当する非常に重要な動詞です。
所有を表すだけでなく、さまざまな表現にも使われます。
ここでは、フランス語の avoir の現在形の活用と代表的な使い方を解説します。
1. avoir の基本
avoir は、「持っている」という意味を持つ動詞で、フランス語における基本中の基本です。
単純な所有だけでなく、年齢、体調、状態などを表すときにも使われ、使用頻度が非常に高い動詞です。
avoir は不規則動詞なので、主語に合わせて特別な活用を覚える必要があります。
avoir の現在形活用
主語 | 活用 |
---|---|
je | ai(エ) |
tu | as(ア) |
il / elle / on | a(ア) |
nous | avons(アヴォン) |
vous | avez(アヴェ) |
ils / elles | ont(オン) |
2. 所有を表す avoir
avoir の最も基本的な使い方は、物や人を所有していることの表現です。英語の have に相当しますが、英語に比べて使用頻度が高いことが特徴です。
ポイントは、avoir の後に、「何を持っているか」を示す直接目的語を置くことです。
フランス語では、英語のような「持っているものが複数か単数か」による語順の変化や助詞の追加はなく、シンプルに「動詞+目的語」の順で文を組み立てます。
- J’ai une voiture.(私は車を持っている)
- Ils ont des amis.(彼らには友達がいる)
また、英語では “I have a cat.” と “I own a cat.“ のようにニュアンスによって表現を使い分けますが、フランス語では基本的に avoir だけで広範囲の所有関係をカバーします。
物理的な所有(本、車、家など)はもちろん、人間関係(家族、友人、子ども)にも avoir を使えます。
3. 年齢を表す avoir
年齢を表すときも avoir を使います。
フランス語では「年齢を持つ」と表すのが特徴で、英語の年齢表現 “I am 20 years old”とは大きく異なります。
【年齢表現】avoir + 数字 + ans
- J’ai 20 ans.(私は20歳です)
- Mon frère a 18 ans.(私の弟は18歳です)
また、数字の後には必ず ans(年)が続きます。ans は複数形で使う点に注意しましょう。
4. 状態・感覚を表す avoir
avoir は、身体的な状態や体調、感覚を表す表現にも使われます。
これは英語の “I am hungry” や日本語の「お腹がすいた」と違い、フランス語では年齢同様、空腹や眠気を「持っている」と答えます。
- avoir faim(空腹である)
- avoir soif(のどが渇いている)
- avoir chaud(暑い)
- avoir froid(寒い)
- avoir sommeil(眠い)
- avoir peur(怖い)
5. まとめ
- avoir は「〜を持っている」という所有を表す基本動詞。
- 年齢を言うときには être ではなく、「avoir + 数字 + ans」の形を使う。
- 体調や感覚表現(空腹、寒さ、眠気など)にも avoir が用いられる。
- 活用は不規則だが、非常に頻繁に使うので、主語とセットで覚えるのが効果的。